起死回生なるか、マイクロソフトが今年の年末商戦に「Windows 7」発売を発表
いつ発売なのかさまざまなウワサが乱立していた「Windows 7」ですが、マイクロソフトが今年のホリデーシーズンに発売することを発表しました。
正式に発売日を発表しても延期になることが多いマイクロソフトですが、今度は本当に年内に発売できるか非常に気になります。
OS全体におけるWindowsのシェアの低下が分かるグラフなど、詳細は以下より。
Microsoft Delivers New Wave of Technologies to Help Businesses Thrive in Today’s Economy: Company announces Windows 7 on track for holiday season; Windows Server 2008 R2 RC available today.
マイクロソフトの公式サイトによると、アメリカのロサンゼルスで行われているカンファレンスで、マイクロソフトの最新OS「Windows 7」と「Windows Server 2008 R2」がアメリカのホリデーシーズン(11月後半以降)にリリースされるという発表が行われたそうです。
ちなみに日本で言う「年末」と言うと12月末というイメージですが、アメリカで言う年末(ホリデーシーズン)とは11月の第4木曜日から元旦を指す言葉のようです。ユダヤ教の祝日である「ハヌカ」・キリストの誕生を祝う「クリスマス」・アフリカン・アメリカンの文化を祝う「クワンザ」など、たくさんの祝日(ホリデー)がこの時期に固まっているため「ホリデーシーズン」と呼ばれているという説もあるようです。
また、Windows 7の開発者ブログでは「RC版のフィードバックが十分に得られれば、製造工程向けリリースプロセスに入り、ホリデーシーズンにWindows 7を搭載したパソコンを発売するゴールを目指す」と記載されているため、年末商戦には店頭にWindows 7を搭載したパソコンがずらりと並ぶのはほぼ確定のようです。
現行の最新OS「Windows Vista」が予想外に苦戦しているため、早くWindows7を発売することによって巻き返しを図ろうとしているとも考えられているようです。
なお、以下がOSシェアを表したグラフ。昨年5月から「Window XP」のシェアが1割ほど低下しているにもかかわらず、「Windows Vista」のシェアは1割も伸びていないことから考えて、WindowsのOSシェアが実質上減っていることになります。他のOSのシェアが伸びてきていることから考えて、Windowsから他のOSに乗り換えている人が増えているとも考えられます。このグラフを見ると、急いで新OSを出そうとするのは必然なのかもしれません。
OS market share
「EeePC」や「Aspire One」といった低価格ミニノートを中心として2001年に発売された「Windows XP」がいまだに人気を博しているマイクロソフトですが、Windows 7の登場で大きく巻き返すことはできるのでしょうか。非常に気になります。
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