イスラエル製の「うろつく」ミサイルシステム
従来のミサイルは肉眼やレーダーなどで「見えた」目標に向かって発射したり、座標を決めておいてそこに向かって飛ばすという使い方が主流でした。
しかし近年になってUAV(Unmanned Aerial Vehicle)など無人兵器の開発が進むと空中にとりあえず浮かべておいて目標が見つかったら飛び込ませる「Loitering Attack Munition(うろつきミサイル)」という構想が生まれました。
動画ではかなり小さな目標でも中心を捉えて命中しています。こんなものに狙われたら命がいくつあっても足りません。
驚愕の詳細は以下
IAI Predicts Big UAV Market - And Unveils Loitering Missile
2月11日から15日まで行われる航空見本市Aero India 2009のプレセミナーにおいて、イスラエルの航空機メーカーIAIが発表したこのUAVは複合センサーと対レーダー誘導センサーを装備し、対空レーダーや装甲車両などの標的を検知し半自動で標的を破壊するというもの。
YouTube - Herop short
コンテナからロケットブースターで射出
そのまま一定高度まで上昇
ロケット燃料が切れたらプロペラで飛行する。標的が戦車や船舶など比較的低速のものを想定しているのでこれで問題ない
他の戦闘機やヘリよりも格段にシルエットが小さいため補足しにくいことが分かる画像
標的を補足
赤外映像で鮮明なシルエットを捉えている
相手の速度に合わせて降下。照準がブレない
標的のほぼ中心に命中する
炸薬を搭載していればここで爆発
なおIAIの調査チームによると米軍では既にジェットエンジン駆動のより高速なUAVが実用化されているということで、軍需産業における競争はますます激しくなりそうです。
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