ボタンひとつでらくらく縦列駐車、「アクティブ・パーク・アシスト」搭載車が登場
ドライバーにとって最も緊張する場面のひとつ、縦列駐車。教習所を出て以来挑戦したことがないという人や、駐車できそうなスペースを見つけても前後を高級車に挟まれていたりするとスルーしてしまう人も多いのではないでしょうか?
そんな苦手意識のあるドライバーに朗報です。センサーと自動制御でハンドル操作なしに縦列駐車できるシステムをフォード自動車が開発したそうです。
詳細は以下から。Ford Active Park Assist: "Better-Than-Lexus" Push-Button Parallel Parking To Debut In Lincoln MKT, MKS
フォード自動車は超音波センサーと「Electric Power Assisted Steering」(電動ステアリング制御)による縦列駐車補助システム「Active Park Assist(アクティブ・パーク・アシスト)」 を開発しました。新システムはカメラ・ベースの他社の駐車補助システム(LexusLSのAdvanced Parking Guidance Systemなど)に比べドライバーに要求される操作が少なく、簡単でスピーディに駐車でき、Lexusと違い駐車スペースが下り坂になっている場合にも対応するとのこと。2010年発売のリンカーンMKS、MKTにオプション搭載可能で、2012年までにはフォードの全車種に対応する予定のようです。
Active Park Assistは縦列駐車の際超音波ベースの感知システムとElectric Power Assisted Steeringを用い、ステアリングの角度を計算し速やかに車両を駐車スポットへ誘導します。ドライバーはボタンひとつで、一度もハンドルに触ることなく縦列駐車ができます。競合システムと比べ操作が簡単で、上り坂・下り坂での駐車にも対応します。Electric Power Assisted Steering導入車の増加とともに、より多くの車種でActive Park Assistをご提供できるようになります。
使い方は以下のとおり。
1. 縦列駐車をしたい車列に差しかかったドライバーが操作パネルのボタンを押しと、システムが起動し、超音波センサーによって駐車可能なスペースを探します。
2. 駐車スペースを見つけるとドライバーに知らせ、ドライバーが了解すると、システムがステアリングを担当しドライバーによるハンドル操作不要で縦列駐車をします。アクセルとブレーキ、ギアシフトはアクティブ・パーク・アシストの的確な指示によりドライバーが担当します。
3. 音声や視覚的な表示で近くの車両や障害物、歩行者との距離を知らせ、ドライバーに指示を与えます。
ステアリングが自動であっても、ドライバーには安全運転の責任があり、ハンドルを握ることでいつでもシステムを中止できます。
なんだかSF映画のようですが、将来的には縦列駐車だけでなく船舶や飛行機の自動操縦のような「自動運転モード」などが搭載された車が登場するのかもしれません。
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