1950年代のカリフォルニア発、縦列駐車や車庫入れを簡単にする「第5の車輪」
車体後部のカメラや音波センサーなどを用いた接触防止のアラームで縦列駐車やバックでの車庫入れをサポートする機能を搭載した車や、中にはステアリングまで自動でやってくれるという車も最近では珍しくないかもしれませんが、それらとはまったく発想が異なるユニークな駐車アシスト機能を備えた自動車が、今から約60年前の1950年代にカリフォルニアで考案されています。
普段は隠された「第5の車輪」が威力を発揮する動画は以下から。YouTube - 1950's Fifth Wheel Parking Concept
自動車が大きくなる一方で、駐車スペースは小さくなるばかり。そこでカリフォルニア州Piedmontのある発明家は、ドライバーの頭痛を解消するような装置を考案しました。
スイッチを入れて、さっそく実演。
トランクに入った一見普通のスペアタイヤ。
車体の下へ降下すると……
そのまま後輪を持ち上げてしまいます。
ドライブシャフトに接続したこの「第5のタイヤ」を使えば、通常なら前後の車を動かしてもらわなければ出られないほどきつきつの縦列駐車でも、余裕で脱出できます。
車体後部をスイングさせるように車道へ出したあとは、このまま「第5のタイヤ」をひっこめてバックすればOK。
この車はキャデラックのようですが、発明家により「パークカー」と名付けられたこの装置はどんな車にも搭載可能とのことです。
次に車庫入れの実演。出るときのことを考えるとバックで車庫入れしておきたくても、車庫までの道が狭く長い場合、私道の入り口からずっとバックで行くのは不安という人が多いのではないでしょうか?
そんな時にも車庫の少し手前まで頭から突っ込んで……
車の長さと同じ道路幅があれば、180度方向転換することができます。
実になめらか。この車庫のように、狭いドライブウェイの先に自動車数台分のガレージがあるというような場所では、ガレージ手前で回転半径が確保できるので最適なようです。
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