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日産が交差点・隣接レーン・駐車場をバックで出る際などに「ぶつからない車」を開発、世界初公開へ


日産自動車は「赤信号警報」「直進車両警報」「側方車両警報」「インフラ協調インテリジェントクルーズコントロール」の4つの技術を駆使して交差点での安全な運転を支援する実験車両と、自立型ITS(Intelligent Transport Systems)によって周囲の車とぶつからない「全方位運転支援システム搭載プロトタイプ車両」の2種類をニューヨークで開催される「第15回ITS世界会議」にて発表するとのこと。

運転が下手なので個人的にも気になるところですが、一体どういう技術なのでしょうか?

詳細は以下から。
日産自動車、第15回ITS世界会議に「ぶつからない車」を進化させた実験車を出展

これが「インフラ協調型ITS実験車」


道路設備や周辺車両と通信する技術とGPSによる高精度な位置検出技術を利用したシステムの研究開発によって、交差点で運転者が気がつかない環境下でも「ぶつからない車」に仕上がっているとのこと。

交差点での安全な運転を支援する4つのアプリケーション詳細は以下の通り。

・赤信号警報(Signal Violation Warning)
赤信号の交差点に接近中、ドライバーが適切に減速操作を開始しない場合に警報を出す。交差点までの正確な距離と走行レーンを検出することにより、自車が走行中のレーンの信号情報に基づいて警報を行うことが可能。

・直進車両警報(Oncoming Traffic Notification)
交差点を左折しようとしている車両のドライバーに、対向車の接近を知らせる。

・側方車両警報(Cross Traffic Notification)
非優先道路から信号機のない交差点にはいろうとしている車両のドライバーに、左右から接近する車両の存在を知らせる。

・インフラ協調インテリジェントクルーズコントロール(Cooperative ICC)
従来のインテリジェントクルーズコントロール(ICC)に加えて、前方信号が赤の場合に、停止線で自動停止する機能。

システム構成図はこんな感じ


また、これとは別に、自立型ITSにより周囲の車と「ぶつからない車」の実現にむけた最新技術を搭載した「全方位運転支援システム搭載プロトタイプ車両」を出展し、8月に発表した後退時における運転支援システム(バックアップコリジョンプリベンション)を世界で初めて公開するとのことです。

これがシステムの機能を図解したもの


システム構成はこんな感じになってます


どういう仕組みでぶつからないようにしているかというと、「サイドコリジョンプリベンション」の場合はこうなる。


つまり、車両後側方に設置したサイドセンサーで隣接レーンの車両を検知し、隣接レーンに車両が存在するときにドライバーがレーンチェンジを開始すると、表示と音によりドライバーに警報するとともに、各輪のブレーキを個々に制御することによって、ヨーモーメント(車両の旋回力)を発生させ、隣接の車両に近づけないようドライバーの運転操作を支援するというわけです。

バックアップコリジョンプリベンション」の場合はこうなります。


車両後部に設置したリヤセンサーおよびサイドセンサーにより周囲の障害物を検知、駐車場をバックで出る際などの後退時に接近する障害物を検知すると、警報とともにブレーキを制御し、障害物に近づけないようドライバーの運転操作を支援するという仕組み。確かにコレがちゃんと動作するならかなり安全かも。

これらの機能が搭載された自動車がいつごろ発売されるのかも気になるところですが、どれぐらいの価格になるのでしょうか……。

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in メモ, Posted by darkhorse

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