メモ

Blu-rayに新たな強敵、より大容量の光ディスクを実現する半導体レーザーが登場


「光」に関する分野で高い技術力を持つ「浜松ホトニクス」という会社が、世界で最も波長の短いレーザーの実現に成功したそうです。

これによりBlu-rayを上回る高密度記録を実現した、大容量の光ディスクの登場も考えられるとのこと。

詳細は以下の通り。
(PDFファイル)世界初、窒化アルミガリウムで342ナノメートル紫外半導体レーザの発振に成功

このリリースによると、浜松ホトニクスは窒化ガリウムをベースに特殊な方法で欠陥の少ない組成を実現したアルミニウムを加えた、窒化アルミガリウムというものを発光層に採用することで、342ナノメートルの半導体レーザーの発振に成功したそうです。


新たな半導体レーザーは実用化すれば生体分子活動を計測することで、病原体汚染監視や有害化学物質の検出なども可能になるほか、レーザプリンタなどを用いた高精細な印刷、光ディスクに対する高密度記録、微細な半導体表面検査など、バイオ、環境、情報、加工などの幅広い分野で応用が期待できるとのこと。

実際にレーザー光を紙に投影したところ。紙に含まれる色素が青色っぽく見えています。なお、レーザー光自体を人の目で視認することはできないそうです。


なお、CD(700MB)が780ナノメートルDVD(1層4.7GB)が650ナノメートル、そしてBlu-ray(1層25GB)は405ナノメートルの波長の半導体レーザーで情報を読み取っており、波長が短くなるごとに記録容量の大幅な向上が実現していますが、今回登場した342ナノメートルの半導体レーザーの場合、実用化するとどれだけ記録容量の向上が見込めるのでしょうか。

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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