イー・モバイルの「0円」に不当表示の疑い、公正取引委員会が調査へ
朝日新聞社の報道によると、今年3月から音声通話事業に新規参入したイー・モバイルが出した「ありえない!基本使用料0円」などの広告が不当表示にあたる疑いがあるとして、公正取引委員会が調査に乗り出したそうです。
具体的に何が問題となったのかといった詳細は以下の通り。
asahi.com(朝日新聞社):イー・モバイル、不当広告か 公取委が調査 - 社会
この記事によると、イー・モバイルが今年3月に音声通話事業に参入した際に出された広告などに「ありえない!基本使用料0円」「月々980円で24時間いつでも通話無料」というフレーズが書かれていましたが、実際は音声通話の基本料金が0円なだけで、電話のみの利用でもデータ通信の基本料金が別途1000円~4980円かかるほか、音声通話が24時間無料なのはイー・モバイルユーザー同士であるにもかかわらず、そのような条件は小さく書かれていたため、誤解を招くという苦情や指摘を受けたそうです。
これを受けて公正取引委員会は、不当表示を禁じた景品表示法に違反する疑いがあるとみて調べていますが、イー・モバイルは6月以降の広告についてはデータ通信基本料金を含めた価格表示を行っているとのこと。
イー・モバイル以外の携帯電話事業者の場合、基本使用料を支払うのは音声通話サービスに対してであり、データ通信をしない場合は料金がかかりませんが、イー・モバイルの場合は実質的に音声通話サービスではなく、データ通信サービスに対して基本使用料を支払う形となっていることが、今回の「(音声通話の)基本使用料0円」というフレーズで誤解を招いた一因となっているようです。
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