1基で7メガワットの発電量を誇る世界最大の風車「Enercon E-126」
温室効果ガスの排出量が少なく、燃料コストが無いためなどの長所があり、イギリス沖合にウインドファームを建設する計画があったりする風力発電。そのための風車で世界最大のものがこのドイツ・Enercon社のE-126という代物。羽根の長さは126mもあり、発電量は7メガワットにもなるそうです。
詳細は以下の通り。
E-126はE-112という風車の改良版。下はE-112。
霧の中で回るE-112のムービー。遠くから撮影されていますが、かなりでかい風車ですね。
YouTube - Enercon E-112
建設中のE-126。
E-126の根元部分。人間と比べるとあまりに巨大で、まるで怪獣の足みたい。
羽根部分を裏側から。
アメリカでは一世帯が月に938キロワット時、一年で1万1256キロワット時を消費しています。E-126は年間2000万キロワット時を発電できるため、1基でアメリカの1776世帯の年間消費電力を支えることができます。ちなみにヨーロッパなら4人家族でだいたい5000世帯分らしい。
Enercon社は世界の風力発電市場シェアの15%を占める第3位の企業で、第1位はデンマークのVestas社でシェアは約33%、第2位はスペインのGamesa社でシェア17%。日本企業のトップは三菱重工業で、シェアは約2%。
風力発電 - 風力発電の状況 - Wikipedia
7メガワットという数値は火力発電ならかなり小型、太陽光発電でもそれほど大きくないレベルにあたります。それなりの発電量を得るためにはこの巨大風車のウインドファームを作らないとダメということに。環境保全とエネルギー確保の両立はやはり難題です…。
New Record: World’s Largest Wind Turbine (7+ Megawatts) : MetaEfficient
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