リニアモーターカーより少ないエネルギーで走行可能なエアロトレイン
東北大学流体科学研究所小濱泰昭教授を中心に開発が行われている「エアロトレイン」は太陽、風力エネルギーを利用して動くそうで。リニアモーターカーが磁気反発力を利用しているのに対して、エアロトレインは地面効果による空力反発力で浮上走行しているため、リニアモーターカーより少ないエネルギーで走行可能とのこと。
実際にどのような感じで浮いて走っているのかというムービーなどは以下から。2020年には350人乗りで時速500km走行の有人機体の完成・運用を目指しているそうで、現在無人モデルで時速150~300キロまで浮上走行が可能のようです。
正面からのエアロトレイン
移動中のエアロトレイン
ムービーは、こちらからダウンロードできます。
エアロトレイン紹介ムービー
浮上して動く仕組み
ペリカンなどの長距離飛行する大型の鳥は、地面、水面と翼の空気的干渉を利用(地面効果)して、省エネ飛行(滑空)をしています。エアロトレインは、この性質を取り入れ、消費エネルギーを可能な限り少なくします。
利点、今後の課題など
リニアーモーターカーが磁気反発力を利用しているのに対して、エアロトレインは地面効果による空力反発力で浮上走行します。こうすることによって、新幹線よりも、飛行機よりも、リニアーモーターカーよりも、少ないエネルギーで高速走行が可能になるのです。
そうすると、従来、エネルギー密度が小さい、という理由からあまり重要視されなかった自然エネルギーが、有効に利用できるようになります。そのためには、複数の自然エネルギーを収集、貯蔵、安定供給するための新たなシステムの開発が必要です。
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