JASRAC、動画共有サイトにおける楽曲利用の許諾条件を発表
先日Yahoo!JAPANが動画共有サイト「Yahoo!ビデオキャスト」で投稿された動画の中にある楽曲の著作権料を日本音楽著作権協会(JASRAC)に支払うことで合意したということをGIGAZINEでお伝えしましたが、今度はJASRACが動画共有サイトで楽曲を利用する場合の許諾条件を発表しました。
気になる許諾条件や利用料金は以下の通り。
動画投稿(共有)サービスにおける利用許諾条件について
このリリースによると、JASRACは動画投稿(共有)サービスにおいての楽曲利用許諾条件を、サービスの提供にあたってストリーム形式を採用しており、管理運営する事業者の責任において、作詞家・作曲家、脚本家、レコード会社、実演家、放送局、映像製作者その他の権利侵害を防止した上で、そのために運営者側の責任によるアップロード作品の目視などによる事前チェックまたは同等のチェックや、技術的手段の採用とシステム構築の行程表などの明示といった具体的な対策などを講じていることとしています。
そして利用を許諾する範囲については、映像作品の権利者からの正当な許諾・提供を受けた作品や、個人等の投稿者が制作した映像作品におけるJASRACが管理する音楽著作物だそうです。なお、利用が許可されるのは当面邦楽に限られるとのこと。
また、気になる使用料率ですが、音楽がメインの動画に関しては運営会社の収入の2.8%、それ以外の一般娯楽にあたる動画に関しては2.0%になるそうです。なお、個人制作の投稿作品の使用料率は別途定めるとしています。
最後に利用曲目の報告については、利用された全楽曲をリクエスト回数などとあわせて報告する必要があるため、投稿者から楽曲情報を受け付けるなどの楽曲情報の管理体制も必要だそうです。
やはり特にYouTubeやニコニコ動画の動向が気になるところですね。
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