ネットサービス

Winny利用を理由にしたインターネットからの強制切断は認められない方向に


先日、国内のプロバイダ各社が加盟する4つの業界団体が、ファイル共有ソフトを使って違法なファイルを常習的にやりとりしている利用者に対して、インターネット接続を強制的に切断することで合意したことをお伝えしましたが、毎日新聞社の報道によると、Winny利用を理由にした強制切断は認められない方向になるそうです。

そしてファイル共有ではなく頻繁に動画サイト閲覧を繰り返すヘビーユーザーについては、一定の制限を課すことが認められたとのこと。

詳細は以下から。
ネット混雑:関連4団体解消へ指針 ヘビーユーザー制限も - 毎日jp(毎日新聞)

この記事によると、日本インターネットプロバイダー協会など通信関連4団体は、通信が混み合って速度が低下する「ネット渋滞」や「ネット混雑」と呼ばれる状況を解消するための指針案をまとめたそうです。


それによると、動画共有サイトを利用するなどして動画ファイルなどを大量に送受信するヘビーユーザーについては、他の一般利用者の通信品質に支障が生じている場合、ヘビーユーザーの利用に一定の制限を課すことが認められるそうです。しかし度が過ぎた制限が行われないためにも、制限の程度や条件を事前に契約約款などに記載しておくことが条件となるとのこと。

また、Winnyなどのファイル共有ソフトを利用した通信については、「ネット渋滞」や「ネット混雑」を理由に完全に利用できなくすることは原則として「認められない」とし、契約約款に記載するだけでなく、メールなどで個別の利用者の同意を得ることが必要だとしています。

この指針案は4月に正式に決定されるそうですが、果たしていったいどのような形で運用されるのでしょうか。なお、動画共有サービスを頻繁に利用するユーザーには、各プロバイダが設定する制限の程度や条件などを比較して、プロバイダを選ぶ必要が出てくるようです。

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in メモ,   ネットサービス, Posted by darkhorse_log

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