既存のDVDディスクを使ってHD画質を実現した「3X DVD」が登場
現在次世代DVDとして、Blu-rayとHD DVDが主導権を巡って激しい争いを繰り広げているわけですが、どちらもディスクの製造コストがかかることが普及の妨げになっています。
そして今回、コスト面の問題を回避するべく、既存のDVDディスクを使ってHD画質を実現した「3X DVD」というものが登場しました。これは一体どのようなものなのでしょうか。
詳細は以下の通り。
EMediaLive.com: Eclipse Provides Free HD DVD Upgrade to Replication Facilities
この記事によると、今回登場した「3X DVD」は、既存のDVDディスクにHD DVDディスクで用いられている暗号化や動画圧縮技術を施した動画を収録することによって、HD DVDディスクを使うよりも低コストでHD画質の映像コンテンツを販売することができるようになるものだそうです。なお再生にはHD DVDプレーヤーが必要。
そして現在販売されているBlu-rayやHD DVDでは、DVDと同じ「MPEG-2」という動画圧縮技術が用いられていますが、3X DVDではBlu-rayやHD DVDが規格上対応しているものの、画質面でMPEG-2ほどの信頼性が確保されていないことから、将来的に採用する予定である「H.264」や「VC-1」といったより圧縮率の高い動画圧縮技術を採用することで、既存のDVDに720pのHD画質で135分の映像を収録可能にしたとのこと。
新しい動画圧縮技術が本格的にBlu-rayやHD DVDディスクで用いられるようになった時が楽しみですね。
動画の圧縮技術に関しては以下のリンクが詳しい。
MPEG-2 - Wikipedia
H.264 - Wikipedia
VC-1 - Wikipedia
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