もし今日が自分の人生最後の日だとしたら
もし今日が自分の人生最後の日だとしたら、今日やる予定のことを私は本当にやりたいだろうか?
これはいまやiPodやMac OS Xで有名な企業アップルの創設者であるスティーブ・ジョブズがスタンフォード大学の卒業祝賀スピーチで述べた有名な言葉です。
ジョブズは人生を左右する重大な決断に迫られたとき、この言葉を手がかりとして決断を下してきたそうです。その結果があれだけの企業を作り出したという事実を思い浮かべると、非常に示唆に富んだ言葉であると言えるでしょう。
以下、この名スピーチ全文とそのときのムービー。非常に有名なスピーチなので、知っておいて損はないです。
全翻訳文は以下にあります。
ジョブズの卒業祝賀スピーチ:ジョブズの卒業祝賀スピーチ - livedoor Blog(ブログ)
特に3つめの話が最も秀逸です。
3つ目は、死に関するお話です。
私は17の時、こんなような言葉をどこかで読みました。確かこうです。
「来る日も来る日もこれが人生最後の日と思って生きるとしよう。そうすればいずれ必ず、間違いなくその通りになる日がくるだろう」。それは私にとって強烈な印象を与える言葉でした。そしてそれから現在に至るまで33年間、私は毎朝鏡を見て自分にこう問い掛けるのを日課としてきました。「もし今日が自分の人生最後の日だとしたら、今日やる予定のことを私は本当にやりたいだろうか?」。それに対する答えが“NO”の日が幾日も続くと、そろそろ何かを変える必要があるなと、そう悟るわけです。
自分が死と隣り合わせにあることを忘れずに思うこと。これは私がこれまで人生を左右する重大な選択を迫られた時には常に、決断を下す最も大きな手掛かりとなってくれました。何故なら、ありとあらゆる物事はほとんど全て…外部からの期待の全て、己のプライドの全て、屈辱や挫折に対する恐怖の全て…こういったものは我々が死んだ瞬間に全て、きれいサッパリ消え去っていく以外ないものだからです。そして後に残されるのは本当に大事なことだけ。自分もいつかは死ぬ。そのことを思い起こせば自分が何か失ってしまうんじゃないかという思考の落とし穴は回避できるし、これは私の知る限り最善の防御策です。
君たちはもう素っ裸なんです。自分の心の赴くまま生きてならない理由など、何一つない。
なお、一部誤訳があるらしく、下記のブログで指摘されていますので要注意。
スタンフォード大学卒業式におけるジョブズのスピーチの和訳
また、このスピーチの様子がムービーとして記録されており、YouTubeにアップロードされて公開されています。
YouTube - Steve Jobs Speech
スピーチ中に出てくる「The Whole Earth Catalog(全地球カタログ)」の写真は以下に。
aki's STOCKTAKING: 'Stay hungry. Stay foolish.'
同じくスピーチ中に出てくる病気については過去にこのように報じられています。
スティーブ・ジョブズ、ガンの摘出手術--来月復帰の見込み - CNET Japan
・関連記事
マイクロソフトやアップルの一番最初のページ - GIGAZINE
アップルの新特許は「iPodの音声操作」 - GIGAZINE
GoogleのCEOがアップルの取締役に - GIGAZINE
アップル初期のマシン「Lisa2」でホスティングされているサイト - GIGAZINE
・関連コンテンツ