コラム

Wikipediaの荒らしとの戦い「56人の管理者vs人形使い」


さて、前の記事では知られざるWikipediaの内幕である管理者たちについて紹介しました。彼ら管理者の地道な活躍によってWikipediaの記事の質は今のレベルに保たれていると言っていいでしょう。しかし管理者がいるということはその逆の存在、つまり「荒らし」も相当数存在していると言うことです。

中でもすさまじい例になると、ホンモノの「人形使い」と呼んでもいいくらいのレベルの恐ろしい荒らしもいるわけで。

では、Wikipediaの荒らしとの戦い「56人の管理者vs人形使い」を見てみましょう。
見つけたのはこれ。スチュワードについて調べている最中に見つけました。

利用者:Suisui(今泉誠)は卵かけご飯が好きなプロ市民 - Wikipedia

このページの最下部を見ると、「Peaceの操り人形だと疑われるユーザー」「操り人形だと疑われるユーザー」と書いてあります。見てみましょう。


Category:Peaceの操り人形だと疑われるユーザー - Wikipedia

実に597のユーザー名を駆使して多重アカウントを作成して「操り人形」として操り、様々な行動を行っていたようです。

ほかにも、以下のように「人形使い」とされているユーザーのリストがあります。

Category:操り人形だと疑われるユーザー - Wikipedia

このような凶悪ユーザー以外にも山のように投稿ブロックされている人は存在しています。

投稿ブロック中の利用者やIPアドレス - Wikipedia

投稿ブロック記録 - Wikipedia

Wikipedia:Block log - Wikipedia

一応投稿ブロックは以下のような方針によって運用されているようです。自分は何もしていないのに編集できない場合は巻き込まれている可能性があるので、以下のページをよく読んで解除依頼してみましょう。

Wikipedia:投稿ブロックの方針 - Wikipedia

また、荒らしの定義は以下のようになっています。Wikipediaの編集をする際にあまりにも熱くなって荒らし扱いされないように細心の注意を払いましょう。

Wikipedia:荒らし - Wikipedia

あまりにも悪質な場合は「追放」という処分もあります。

Wikipedia:追放の方針 - Wikipedia

これ以外のも、以下の方針があります。

Wikipedia:削除の方針 - Wikipedia

Wikipedia:即時削除の方針 - Wikipedia

Wikipedia:保護の方針 - Wikipedia

Wikipedia:半保護の方針 - Wikipedia

要するにWikipediaというのはその成り立ちのNupediaの頃から割ときっちり管理しようという思想に基づいており、ヒエラルキーに基づく管理体制も官僚主義的かもしれませんが、先に見たような大規模な荒らしや有象無象の様々な入れ代わり立ち代わりわいてくる荒らしとの戦いを考えれば、当然のことかも知れません。

また、荒らしというわけではありませんが、いわゆる「クチコミマーケティング」の場としてWikipediaが使われてしまったという事例も過去に存在しています。

Rauru Blog >> Blog Archive >> BBC vs Wikipedia

これによってWikipediaの記事の信憑性について全体に渡って見直しが行われたそうです。

Rauru Blog >> Blog Archive >> Wikipedia の向かう道は?

1月15日で6周年を迎えたWikipediaは、一体ドコへ向かっていくのでしょうか?

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in メモ,   ネットサービス,   コラム, Posted by darkhorse

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