コラム

今回送った「Yahoo! Days」招待状の数は、全部で624通


というわけで先ほど、応募してきた方へ招待状を送付し終わりました。事実上、応募者全員プレゼントみたいな感じになってしまったわけですが、万が一、届いていない場合はまた次回の企画時に再チャレンジしてくださいませ。

今回、招待状配布の際に行った匿名アンケートは集計後、その概要をGIGAZINE上で発表予定です。かなり面白い結果になるはずなので、今回の企画のようなものに応募するGIGAZINEのアクティブユーザー傾向がよくわかるようになります、たぶん。

以下、今までの編集の仕事で同様に経験したアンケートなどとの比較について。舞台裏的な話です。
GIGAZINEへ1日に来るユニークユーザーが10万人から11万人の現在、新規で見てくれているのはほぼ毎日コンスタントに3割ほど。10万人のうち3万人ほどが常に流入する新規ユーザーで、残り7割がコンスタントに見てくれている常連の方々ということになります。7万人ほどですね。割合としては常連7に新規3といった割合を維持しつつ、訪問者の総数がどんどん増えているという感じです。

つまり、いわゆる「サイレント・マジョリティ」「物言わぬ多数派」が7割もいるということを考えると、はたして今回のようなアンケートに回答するユーザーをピックアップして集計し、それがGIGAZINEの読者全体にあてはまるのか?GIGAZINEの読者層はこんな人ですよ!と決めつけてよいものか?という疑問が出てくると思います。ほかの雑誌などでも行われていますね、こういうアンケート。私も実際に携わって集計したことがありますというか、いつも集計係でした(苦笑)


結論から言うと、アンケート結果はあくまでも目安に過ぎず、結果を鵜呑みにして方向を決定すると、確実に衰退します。雑誌メディアにおいてアンケートハガキの回答は発行数や実売数と並んで絶対的な指標なのですが、アンケートの結果を信じ続けた結果、衰退してしまったと言ってもいいと考えています。

知る限りの範疇の話ですが、大体10万部発行している雑誌で戻ってくるアンケートハガキは200通から400通程度です。かなり少ないです。切手を貼る必要がない場合でもこれだけ少ないわけです。

なぜ200通から400通の開きが出るのかというと、これはアンケート結果でもらえるプレゼントの質の差です。このプレゼントが欲しい!と思えるような、そんな魅力的なものが景品に少ない場合、応募総数は激減します。私はネットランナー編集部在籍時、アンケートの集計をする役だったので、必然的にプレゼントも調達してくる役目でした。バックナンバーを持っている人は見れば分かりますが、私が在籍していた頃は凄まじくプレゼントの質がよかったです。というのも、他の企業から広報に来た方などが「これ、プレゼント企画に使って下さい!」と置いていくものは大抵、魅力的ではないので採用しなかったためです。ただし、パッケージのサンプル版ソフトウェアやハードウェア、書籍、限定品を除く。

また、プレゼント枠というのは数が決まっており、例えば私が在籍中のネットランナーでは7つかあるいは8つでした。もらったもので埋められるのはせいぜい3枠程度。残り5枠ほどは自力でゲットするしかないわけです。このプレゼントをゲットするため、あらゆるメーカーや企業の新商品・新サービスをチェックしては説明会や発表会に出向き、広報や営業の方が来ていただいた場合や電話でアポを取りに来た場合は、〆切直前以外であればほとんど欠かさず会っていました。これはライブドアに行ってからも続けました。わずか半年で名刺が400枚を超えていたはずです。たぶん500枚か600枚ほど。

大体、ソフトウェア関連を集めるのが得意だったのですが、時にはインテリジェント無線LANブロードバンドルータとか、パソコンでテレビ番組をキャプチャするための外付けハードウェアエンコーダとか、マクロメディアのソフトウェアとか、そういうかなり高価なものもプレゼントとしてゲットしていました。自分がアンケートに回答する側だった場合、そういうものでないと応募する気になれないよね~と判断したためです。いいプレゼントが確保できたときにはうれしかったですね。

かなり話が脱線しましたが、こうやってプレゼントを集め、アンケートハガキを集計していると、景品の質の傾向によってアンケートの回答数や結果もかなり変わるのだということに気づきました。よく考えてみると、景品にゲーム系が多ければゲームに興味のあるユーザーが応募してきて、ゲーム系記事に多くの票が入ります。ムービー編集系が多ければそれに興味のあるユーザーが応募してくるため、映像編集系の特集に票が多く入ります。つまり、雑誌の特集の各ジャンルに合致する数だけ種類を揃えれば偏りが是正されるわけですが、そこまで豊富に揃えるのはいくらなんでも無理でした…。時間的制約と枠の制約があるためです。

要するに、今回のGIGAZINEの読者層を調べるためのアンケート結果も、極端な話をすれば「SNSに興味のあるGIGAZINE読者」の結果ということです。つまり、これだけだと意味があまりない。しかし雑誌メディアと違ってネットメディアのいいところは、「サイレント・マジョリティ」「物言わぬ多数派」についても、さらなる判断指標であるアクセスログを解析すれば、様々な傾向が把握できるということです。これはライブドア在籍時に思い知りました。完全ではありませんが、ほぼ9割方、正しく読者の傾向を把握でき、結果としてライブドア在籍中は著しくページビューが伸びていた記憶があります。アンケート結果とアクセスログの解析結果の両方を詳細に検討することで、記事の内容や新しく提案する企画の内容を詳細に決定することができるようになったためです。マクロ的視点とミクロ的視点の両方を持つことができるようになった、というわけですね。もちろん、ただの経験則なので偶然、そうなっただけという可能性もありますが…(苦笑)

そんなわけなので、現在の常連読者のうちの624人の意見と、残りの「物言わぬ多数派」についてのアクセス解析を組み合わせ、現在のGIGAZINEの読者層と今後の傾向と対策を練ることにします。

応募していただいた方々には厚く御礼申し上げます。また、応募してこなかった方々が次回は応募する気になれるよう、次はもうちょっとだけベタベタなプレゼント企画を考えます。要するに、個人ニュースサイトではちょっとできないレベルのことをやってみるか~、ということです。お楽しみに。

この記事のタイトルとURLをコピーする

in コラム, Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article here.