人間の遺伝子突然変異データベース作成計画
オーストラリアで人間の遺伝子突然変異についての全世界規模のデータベースを作成する計画が発表されたそうです。この計画は「The Human Variome Project」と呼ばれ、医者が患者を迅速に珍しい遺伝子異常であるかどうかを診断するための手助けになるとしています。
詳細は以下の通り。
New Scientist Breaking News - Encyclopedia of all human gene mutations planned
現在までに人間の遺伝子の突然変異は10万パターンほど発見されているものの、これは全体のおそらくわずか5%程度らしい。いくつかのよく知られている遺伝子突然変異についてはデータベースが存在するものの、システムとして広範囲から収集されて共有されているわけではなく、研究者や臨床医が利用できる完全な情報ではないとのこと。
そのため、現在は遺伝子の突然変異が原因ではないか?ということになった場合、長い時間をかけてインターネットで検索したり、いろいろな紙の資料を探したり、現存するデータベースを順に調べてみたりしているわけです。この現状を改善しようというわけですね。
なお、この計画は6000万ドルと5年の歳月を費やす予定。今まで原因がよく分からなかったものが実は遺伝子の突然変異によるものだと分かるようになる未来ってのはどんな感じなのでしょうかね。
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