ついにドローンのユーザーに登録を義務づける制度が開始へ
By Don McCullough
複数のローターを持つマルチコプターなどのドローンが普及するにつれて墜落などの問題が見られるなか、アメリカ連邦航空局(FAA)は趣味などでドローンを所有している個人に登録を義務づける制度を発表しました。登録は2015年12月21日から開始されることとなっており、多くの個人ドローンオーナーが2016年2月19日までに登録を完了する義務を負うことになります。
Press Release – FAA Announces Small UAS Registration Rule
https://www.faa.gov/news/press_releases/news_story.cfm?newsId=19856
New U.S. FAA rule requires drone owners to register by Feb 19 | Reuters
http://mobile.reuters.com/article/idUSKBN0TX1RP20151214
FAA announces drone owners must register by February 19th, 2016 | The Verge
http://www.theverge.com/2015/12/14/10104996/faa-drone-registration-register-february-19th
FAAが発表した内容によると、制度ではカメラなどの装備品を含む機体重量が0.55ポンドから50ポンド(約250グラム~23キログラム)のドローンを所有する人物は、氏名・住所・メールアドレスをFAAに届け出る必要があるとしています。申請はウェブ経由で受け付けられるとのこと。複数の機体を所有する場合でも登録は1度だけでOKで、登録期間は3年間となっています。
登録が完了すると、機体とオーナーの登録を示す「Certificate of Aircraft Registration/Proof of Ownership」が発行され、これには固有の登録番号が付与されます。登録後は、この登録番号をドローンの機体に表示することが必要となります。この規則に違反して登録を行わなかった場合は、最高で2万7500ドル(約330万円)の罰金を科せられるほか、犯罪行為に用いられた場合には最高で25万ドル(約3000万円)の罰金と最長で3年の禁錮刑が科せられるようになるとのこと。
ちなみに、登録は以下のサイトで12月21日から開始されることになっています。登録には5ドル(約600円)の登録費用がかかりますが、多くのユーザーの登録を促すため、2015年12月21日から2016年1月20日までの30日間に登録を行うと費用が免除されるとのこと。なお、日本のドローンユーザーに登録の必要はないので、誤って登録しないように注意してください。
Unmanned Aircraft Systems (UAS) Registration
今回の制度で登録を義務づけられるのは、一般市民や趣味でドローンを飛ばしているユーザーのみとなっています。業務に使用する場合の制度は現在検討中で、2016年4月ごろの制度開始に向けて制定を進めている途中となっているようです。
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