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わずか4000円の激安中華スマホの中身はどうなっているのか?


スマートフォンの低価格化の勢いはとどまるところを知らず、今では2万円以下でサクサク動くスマートフォンもめずらしくありません。しかし、50ドル(約6000円)を下回るような超低価格帯となると話は別で、まともに動こうものならば、一体どんな部品を使っているのかと興味は尽きません。5インチディスプレイを搭載しているにもかかわらず50ドルを大きく下回る34ドル(約4000円)という激安価格を実現した中国製スマートフォン「Huami H3」についての分解レポートからは、激安スマホの世界がどのようなものなのかをうかがい知ることができそうです。

Inside a $34 smartphone (Part I) | Project Gus
http://projectgus.com/2015/05/inside-a-34-dollar-smartphone/

Huami H3は5インチディスプレイのスマートフォン。


そもそもブランドネームの「Huami」とは中国のスマートフォン製造大手の「Huawei」と「Xiaomi」の合体技。数々のパクリ疑惑で有名なXiaomiすら模倣されるという、中国スマートフォン市場の群雄割拠、魑魅魍魎ぶりがよく分かります。


激安価格にも関わらず、ヘッドホン付き。なお、ロゴはAppleが買収したBeatsにそっくり。


ブログ「Project Gus」の作者アンガス・グラットンさんは、中国・深圳のMingtong Digital Communications MarketでHuami H3を手に入れたとのこと。


Huami H3はOSにAndroid 4.4(KitKat)を採用しています。


ステータスを表示するとこんな感じ。8コアSoC「MT6592(1.7GHz)」を搭載。パッケージ表記によると4G LTEやBluetoothにも対応するなど激安スマートフォンと言うことが信じられないハイスペックぶりです。


予想以上に普通に動く4000円スマートフォン「Huami H3」の使い勝手は以下のムービーで確認できます。

Huami H3 $34 smartphone walkthrough - YouTube


8コアSoC搭載にしてはいまいちな使用感がムービーから伝わりますが、グラットンさんがアプリでハードウェアプロファイルを調べたところ、なんと1GHzのデュアルコアSoCと表示されています。なお、さらに解析した結果、SoCは「Spreadtrum SC6825C」であることが判明。4G LTEどころか2Gのみの対応のようです。ちなみにメモリは200MBであることも確認できます。


GoogleによるとAndroid 4.4の最低スペックは340MBなので、200MBで動かそうというのは無理があります。不可解に思ったグラットンさんがAPIレベルを調べたところ、レベル15と判明。「Android 4.4.0」に改ざんされていますが、これは「Android 4.0.4(Ice Cream Sandwich)」が正しいとのこと。


看板に偽りありまくりのHuami H3をグラットンさんは遠慮なく分解開始。バッテリーを取り外すと当然ながら「MADE IN CHINA」。


500万画素のリアカメラはガラケーのVGA画質にも劣る代物だそうです。なお、プラスドライバで簡単に分解できるとのこと。


保護カバーを取り外すとこんな感じ。


薄いアルミの板に基板が載せられています。


液晶ディスプレイとのショートを防止するためにカプトンテープで保護。基板に書かれたモデルナンバーは「S9E_MB_V3.0_140315」なので2014年3月15日に製造された模様。


基板裏はほとんどのピンがチェック済みのシールが貼り付けられているので、意外にも製造工程自体はしっかりしていそう。


次に液晶ディスプレイの分解作業。液晶パネルの裏には「ANX50007」「JF50019W12 07 26」とマークされていたとのこと。


ストレージのeMMCはSamsung製で容量2GBのもの。Android OSやLinux上からは1.2GBのストレージが確認できるので、2GBのeMMCが採用されていたことは驚きだったとのこと。ただし、見えない残りの容量が何に使われているのかは不明です。

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in モバイル,   ハードウェア,   動画, Posted by darkhorse_log

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