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3000円以下の超激安スマートフォンが発表される


コモディティ化によってより安いテレビが続々と登場していますが、スマートフォンにもコモディティ化の波が押し寄せるかもしれません。現地時間の2月24日・25日にスペイン・バルセロナで開催される世界最大の携帯電話見本市「Mobile World Congress(MWC)」のプレスカンファレンスで、なんと25ドル(約2600円)という激安のスマートフォンが発表されました。

$25 Smartphones on Firefox OS to Rock MWC | EE Times
http://www.eetimes.com/document.asp?doc_id=1321112

3000円を下回る激安スマートフォンを発表したのは、Firefox OSを開発するMozillaと中国の電子機器メーカーSpreadtrum。両社は提携して25ドル(約2600円)の超低価格スマートフォンを開発し、2015年に市場に投入する予定であるとのこと。

Spreadtrumは、自社では工場を持たずに電子部品の設計を行い他社に製造させるというスタイルを持つファブレスですが、MWCでは今回の25ドルスマートフォンの実現に向けて開発した、W-CDMAに対応するエントリー向けチップセットSC6821を同時に発表しています。Spreadtrumによると激安スマートフォンは、3.5インチ(HVGA)タッチスクリーン液晶・Bluetooth・FMラジオ・カメラ機能を搭載し、OSにはFirefox OSを採用するとのこと。


Spreadtrumのディアナ・ジョビン副社長は、「25ドル(約2600円)のスマートフォンは、新興国などで初めてスマートフォンを手にするユーザーをターゲットにしていく」と語っています。世界全体のスマートフォンOSの市場は8割近くをAndroid OSが占め、Firefoxのシェアは1%未満。しかし、Firefox OSは1GBのメモリ・2GBのストレージで快適に動作するとされ、他のモバイル端末用OSに比べてメモリ・ストレージが少容量で済むという利点があるとのこと。


こちらは、最新のFirefox OSバージョン1.3を搭載したZTE製のスマートフォン。1.2GHzのSnapdragon 200と512MBのメモリというそれほど高いスペックではないものの、サクサク動いていることが分かります。

Firefox OS 1.3 on the ZTE Open C at MWC 2014 - YouTube


今後もさらに世界規模でスマートフォン市場が拡大することが見込まれる中で、より低価格なスマートフォンの開発競争が白熱することは確実。今回発表された激安スマートフォンによって、低価格スマートフォンには「価格25ドル」というベンチマークが設定されたと言えそうです。

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in モバイル,   ソフトウェア,   ハードウェア,   動画, Posted by darkhorse_log

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