国内初の3Dテレビの売れ行きが好調、販売目標を2倍に引き上げへ
パナソニックが左右の目に向けて交互に再生される映像を専用シャッターメガネを通して見る「フレームシーケンシャル方式」を採用した、2Dでも3Dでも高画質な映像を楽しめる国内初となる3Dテレビ「3D VIERA」を本来の発売日から2日前倒しして4月21日に発売しましたが、売り上げが予想以上に好調であることが明らかになりました。
好調な売り上げを受けて、販売目標が2倍に引き上げられており、どうやら3Dテレビは思った以上の反響を集めているようです。また、大幅な値引き販売が行われているとのこと。
詳細は以下から。
3Dテレビ“見参” パナソニック、販売目標を早くも倍増 (1/2ページ) - SankeiBiz(サンケイビズ)
産経新聞社の報道によると、ビックカメラやエディオンなどの家電量販店各社は4月21日からパナソニックの3D対応プラズマテレビ「VT2シリーズ」の先行販売を開始したそうです。
パナソニックは当初の発売日を4月23日としていましたが、量販店に問い合わせや予約注文が相次いでいることを受けて、前倒しで発売開始したとのこと。そして反響の大きさを受けて、国内での2010年度販売目標を当初の25万台から50万台へと、2倍に引き上げたとしています。
なお、気になる販売価格ですが、都内の量販店では専用メガネが1台付いた50インチモデル「TH-P50VT2」が42万円台前半となっていますが、販売員は33万円台前半に値引きするとしているとのこと。それでも従来モデルのテレビと比較すると5割近く割高な印象を受けるものの、すでに在庫を上回る予約が入っており、注文しても届くのは早くても20日後になるとされています。
発売されたばかりの製品であるにもかかわらず、これだけ大きく値引きするということは競合他社が参入してくる前にシェアをキープしたいというねらいもあるということなのでしょうか。
ちなみに気になる競合他社の状況ですが、ソニーが6月以降に順次発売することを表明しており、発売とほぼ同時に同社のゲーム機「PS3」でも3Dに対応するアップデートが行われるほか、シャープはUV2Aや4原色パネルといった最新技術を投入したモデルを夏商戦向けに投入、そして東芝も同じく夏商戦に向けて発売予定となっています。
すでにケーブルテレビ大手のJ:COMがパナソニックと提携して同社のVOD(ビデオ・オン・デマンド)サービスでハイビジョン画質の3D映像の配信に乗り出すことを発表していますが、今後どれだけ3Dコンテンツは増えるのでしょうか。「アバター」や「アリス・イン・ワンダーランド」など、大ヒットを記録している映画がことごとく3D対応のものであるだけに、これからの動向が気になるところです。
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