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転送速度10倍の「USB3.0」は期待されているほど速度が出ない?


以前GIGAZINEで「USB2.0」の10倍高速となる「USB3.0」の仕様が正式決定したことをお伝えしましたが、「USB3.0」は期待されているほどの速度が出ない可能性があることが明らかになりました。

どうやらUSB3.0自体の問題というよりは、接続する機器の問題であるようです。

詳細は以下の通り。
TG Daily - CES 2009: USB 3.0 slower than expected

この記事によると、最大480Mbpsのデータ転送速度を実現するとされていた「USB2.0」が登場した当初、技術的な障壁によって250Mbpsしか出なかったそうです。また、実際に技術が革新されて480Mbpsに近い転送速度を達成するのに数年を要したとのこと。


そしてUSBの仕様を開発した企業グループによって設立された非営利企業「USB Implementers Forum」の代表はアメリカで開催されている世界最大の家電見本市「CES」において、最大4.8Gbpsの転送速度を実現するとされている「USB3.0」についても、4.8Gbpsに近い転送速度を達成するためには、同様の道のりをたどるであろうと述べたそうです。

また、CESでUSB3.0を採用した外付けHDDのプロトタイプの展示が行われましたが、読み込み速度が1.32Gbps、書き込み速度が1Gbpsであったとのこと。

ちなみにUSB3.0を採用した製品が実際に登場するまでにまだ時間があるため、USB3.0に対応した製品が登場するころには転送速度が多少なりとも改善すると見込まれていますが、現時点で毎秒150MB(1.2Gbps)の読み書き速度を実現したSSDのラインナップがほんのわずかであることを考えると、USB3.0の最大転送速度をフルに生かした機器が登場するのはまだまだ先になりそうです。

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in メモ,   ハードウェア, Posted by darkhorse_log

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