「大学生の睡眠時間を意図的に増やす実験」で本当に学業成績が向上することが明らかに

近年の研究では、睡眠が心身の健康状態や認知機能にとって重要である可能性が示されており、睡眠時間は学業成績にも関係しているとの研究結果が報告されてます。新たな研究では、「大学生の睡眠時間を意図的に増やす実験」が行われ、睡眠時間が長くなると実際に学業成績が向上することが明らかになりました。
Sleep: Educational Impact and Habit Formation | Journal of Political Economy: Vol 0, No 0
https://www.journals.uchicago.edu/doi/10.1086/740221
A Simple Change to Sleep Directly Boosts Academic Performance, Study Reveals : ScienceAlert
https://www.sciencealert.com/a-simple-change-to-sleep-directly-boosts-academic-performance-study-reveals
人間の認知機能や学業成績と睡眠時間を結びつけた研究はいくつかありますが、特定の人々の睡眠時間を増やすという実験によって、「睡眠時間の増加が学業成績の向上を引き起こす」という因果関係を特定したものはほとんどないそうです。
アメリカ・ピッツバーグ大学の経済学部准教授であるオセア・ジュンテラ氏は、「私たちは主に2つの疑問に関心を持っていました。まず1つ目は、簡単な行動介入によって学生がより健康的で、持続的な睡眠習慣を身につけることができるかどうかです。2つ目は、多くの研究で睡眠と学業成績の間に強い相関関係があることが示されてきたものの、ウェアラブルデバイスや実生活の環境を用いて、睡眠の改善が実際に学業成績の向上につながることを示す因果関係の証拠はほとんどなかったという点です」と述べています。
そこでジュンテラ氏らの研究チームは、1149人の大学生を対象に複数回にわたる実験を行いました。これらの大学生は実験開始前、1晩あたり平均6.6時間の睡眠しか取っておらず、特に平日の29%では6時間未満の睡眠しか取っていませんでした。実験では、被験者に睡眠モニタリング用のFitbit健康トラッカーが配布されて長期間睡眠が追跡されたほか、うち4週間の実験期間中はランダムで2つのグループのいずれかに割り当てられました。

実験群のグループは4週間の実験期間中、平日夜に少なくとも7時間以上眠るように促され、個別の就寝時間リマインダーを受け取りました。また、毎晩の睡眠目標を達成するたびに、1晩あたり4.75ドル(約750円)が支給されました。一方、対照群はFitbit健康トラッカーを装着しただけで、睡眠パターンを変えるように指示されたり、睡眠時間に対して報酬を与えられたりすることはありませんでした。
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