メモ

約2万6000年の時間を1つの星図に描き出しダムの建設時期を記したフーバーダムの芸術作品とは?

by Ron Mader

アリゾナ州とネバダ州の境にある「フーバーダム」には、その建設を記念して建てられたブロンズ像と1つの謎めいた星図彫刻があります。この彫刻が、存続の危機に直面しています。

The 26,000-Year Astronomical Monument Hidden in Plain Sight — LONG NOW IDEAS
https://longnow.org/ideas/the-26000-year-astronomical-monument-hidden-in-plain-sight/

フーバーダムの西側斜面には、1931年にダム建設が始まった際に開拓局の委託により建てられた記念碑が立っています。「モニュメント・プラザ」として知られるこの一角で最も目を引くのは、巨大な翼を持つブロンズ像と中央の旗竿で、訪れる人々がしばしば写真を撮影する記念スポットになっています。

このブロンズ像の足元にあるのが、彫刻家のオスカー・J・W・ハンセンがブロンズ像と共に制作した人造大理石、通称「Star Map(星図)」です。この星図は、地球が歳差運動を通じて1万3000年かけて自転軸を傾け、さらに1万3000年かけて元に戻るという特徴に基づき、ダムの完成日を正確に記したもの。星図に描かれた情報を北極星やその他の星と見比べることで、フランクリン・ルーズベルトがダム開所に立ち会ったまさにその日を1日以内の精度で正確に特定することができます。


この星図はハンセンやスミソニアン博物館、アメリカ海軍による数十万回もの精密な天文学的計算を要したほど複雑なものでした。設置以来90年にわたり、人々に親しまれてきたといいます。

ところが2022年、星図は修復作業の一環として一度解体されてしまいます。ブロンズ像と星図は長年の風雨にさらされて修復が必要とされており、開拓局が委託した請負業者は両方を手がけることになったのですが、ブロンズ像は塗装だけで済んだ一方、星図は完全に取り壊してその下に新しい排水システムを敷設しなければならないという課題が残っていました。

後に星図の解体が行われたのですが、予期せぬ問題が発生したため修復プロジェクトが停滞。その後1年以上にわたり作業がストップするという事態に陥りました。


ハンセンの歴史を記録する研究者のアーロン・ストリート氏は「フーバーダムの星図を守ろうプロジェクト」をスタート。現状を多くの人に知ってもらうよう動いていました。2023年には開拓局の委託契約が解除され、もはや修復不可かと危ぶまれましたが、2024年に新たな業者が雇われ、工事が再開している様子が確認されているとのことです。ただし、今後の修復計画は未だ不透明で、モニュメント・プラザは依然として周囲から見えないようになっている状態。星図がどこに保管されているかも分かっていないそうです。


ストリート氏は「未解決の状態が続けば続くほど、ハンセンの重要な芸術作品が永久に失われるリスクが高まります。この傑作を元の輝きに保存・修復することは、未来の世代に対する私たちの責務です」と述べました。

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in メモ, Posted by log1p_kr

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