サイエンス

1900倍の重力を発生させて「時空圧縮」を可能にする超重力装置が中国で稼働準備中


中国の浙江大学では超重力装置の「CHIEF1300」が稼働しており、2025年12月22日から「CHIEF1900」の設置も始まっています。CHIEF1300では1トンの物体に1300倍の重力、CHIEF1900では1900倍の重力をかけることが可能で、「超重力場を形成して時空圧縮効果を実現できる」とアピールされています。

世界最大!我国超重力实验装置启动核心设备 - 中国科普网
http://www.kepu.gov.cn/news/2025-09/29/content_409935.html

China builds a record-breaking hypergravity machine to compress space and time | South China Morning Post
https://www.scmp.com/news/china/science/article/3338193/china-builds-record-breaking-hypergravity-machine-compress-space-and-time

超重力装置は浙江大学の研究施設に設置されています。


CHIEF1300は約230平方メートルに及ぶ円形の実験室に設置されており、出力は1300gトンです。これは、1トンの物体に1300倍の重量をかけられることを意味します。


超重力を発生させることで、現実世界の災害や地質学的変化を小規模な実験室で再現することができます。中国政府の科学ポータルサイトである中国科普網では「実験室で100倍の重力を発生させると、長さ100メートルの物体を1メートルに『縮小』して扱うことが出来ます。さらに、100年かかる汚染物質の移動プロセスは3.65日に『短縮』できます。この『時空圧縮』効果は、科学ミッションの実施や工学プロジェクトにおける新技術の研究・検証に寄与するものです」とアピールされています。

CHIEF1300は2025年9月29日から稼働開始しており、すでに「水深2000メートルの水圧を再現して海底採掘の安全性を試験する」「地震災害をシミュレートして水力発電所の耐震設計を検証する」「高さ20メートルの津波をシミュレートして洋上風力発電所の立地選定用データを収集する」といった実験が行われています。また、1900gトンの出力が可能なCHIEF1900の準備も進んでおり、2025年12月22日には浙江大学への輸送が完了しています。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
中国の太陽光・風力発電施設の巨大さがわかる写真いろいろ - GIGAZINE

中国が建設中の「スーパー大使館」には光ファイバーの機密通信ケーブルに沿って隠し部屋が設計されていると判明 - GIGAZINE

「微小重力」が医療製薬の新たなフロンティアとなる可能性 - GIGAZINE

「重力」はこの宇宙がコンピューターシミュレーションだということの証拠だと物理学者が主張 - GIGAZINE

宇宙にデータセンターを設置する構想は実現可能なのか?元NASAエンジニアが技術的課題を指摘 - GIGAZINE

in サイエンス, Posted by log1o_hf

You can read the machine translated English article China prepares to launch a supergravity ….