人間の感覚は五感ではなく最大三十三感である可能性

人間の感覚は触覚・視覚・聴覚・嗅覚・味覚の5つが基本だとされています。アリストテレスによる五感の区分が元となったこの感覚ですが、実際はもっと細分化されており、人間にはおおよそ22から33もの感覚が備わっている可能性があるといいます。
Humans could have as many as 33 senses
https://theconversation.com/humans-could-have-as-many-as-33-senses-270697
Senses special: Doors of perception | New Scientist
https://www.newscientist.com/article/mg18524841-600-senses-special-doors-of-perception/
ロンドン大学のバリー・スミス氏は、「最新の研究では、人間には五感だけでなく数十もの感覚が存在する可能性が示唆されています」と紹介しています。例えば心拍数のわずかな上昇や空腹を感知したりする能力です。これらは皆当たり前のように感じているものの、「触覚」という言葉では片付けられません。四肢の位置を視覚なしで認識する能力や、平衡感覚、そして自身の四肢を「所有」するという感覚も備わっているそうです。
四肢を所有するという感覚は、普通の人間は無意識的に感じているといいます。ところが、脳卒中患者などはこの感覚が失われることがあり、時には「誰かが自分の腕を動かしている」と錯覚することさえあるそう。腕に感覚が残っているにもかかわらず、「自分のものではない」と感じることもあるとのことです。

従来の感覚のいくつかは複数の感覚の組み合わせです。例えば何かに触れるときには痛み、温度、痒み、触覚が含まれ、何かを味わうときには触覚、嗅覚、味覚を同時に感じます。味覚で言えば、舌の受容体によって味わいが変わり、塩味、甘味、酸味、苦味、うま味を感知します。
こうした細分化された刺激1つ1つが作用して感覚というものが生まれますが、決して単一の刺激が感覚を生み出しているわけではありません。ものを食べるときには、かんだりすすったりする動作で放出された匂い成分が、喉奥の鼻咽頭を通って口から鼻へと移動し、味と香りを結びつけます。半熟卵と固ゆで卵の区別には触覚が役立ち、時には香りだけで口当たりを想像させることもあります。
とある研究では、足音を変化させることで歩行中に体が軽くなったり重く感じたりすることや、航空機の騒音を聞くことで味覚が変化することが確かめられているそうです。

スミス氏は「このように、感覚は複数の感覚が組み合わさってできあがるハーモニーのようなものであり、神経学者たちは人間には22から33の感覚が存在すると考えています」と伝えました。
生化学者のブルース・デューリー氏が提唱した33の感覚のリストは以下の通りです。
・光
・赤
・緑
・青
・聴覚
・嗅覚
・甘味
・塩味
・酸味
・苦味
・うま味
・軽いタッチ
・圧
・皮膚の痛み
・体性痛
・内臓痛
・回転加速度
・直線加速度
・固有受容覚(関節の位置)
・筋肉の伸長(ゴルジ腱器官)
・筋肉の伸長(筋紡錘)
・熱さ
・寒さ
・動脈血圧
・中心静脈血圧
・頭部血液温度
・血中酸素濃度
・脳脊髄液pH
・血漿浸透圧(喉の渇き)
・動脈血糖値と静脈血糖値の差(空腹時)
・肺の膨張
・膀胱の伸長
・満腹度

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in サイエンス, Posted by log1p_kr
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