アメリカ全土でFlock Safetyの監視カメラが破壊されている

現代社会では至る所に監視カメラが設置されています。この監視カメラのうち、特定の企業が設置したものがアメリカ全土で破壊されていることが報じられています。
Across the US, people are dismantling and destroying Flock surveillance cameras
https://www.bloodinthemachine.com/p/across-the-us-people-are-dismantling
Americans are destroying Flock surveillance cameras | TechCrunch
https://techcrunch.com/2026/02/23/americans-are-destroying-flock-surveillance-cameras/
2026年2月の第2週、アメリカ・カリフォルニア州サンディエゴのすぐ東にある小さな町ラ・サメで監視カメラが2台破壊される事件が起きました。1台は破壊されて道路の中央分離帯付近に放置されており、もう1台は主要部品が取り外された状態で放置されていたそうです。この破壊は明らかに意図的なもので、何らかのメッセージを残すために仕組まれたものであることは明らかだったそうです。これが何を意図したものかについて、テクノロジージャーナリストのブライアン・マーチャント氏は、「サンディエゴ市民の抗議にもかかわらず、監視会社との契約継続を決定したから」と指摘しています。
「サンディエゴと契約している監視会社」は、防犯総合ソリューション企業の「Flock Safety」です。Flock Safetyの監視カメラは通常、高さ2.4~3.8メートルの柱に設置され、ソーラーパネルで電力を供給されます。ラ・サメで破壊された監視カメラは、Flock Safetyへの反発がアメリカ全土で広がっていることを示す最新の事例です。ここ数カ月で少なくとも5つの州で、Flock Safetyの監視カメラが破壊されるという事件が報告されています。

75億ドル(約1兆1600億円)という評価額を持つFlock Safetyは、自動ナンバープレート読み取り装置(ALPR)を全米の約6000地域に設置しています。ALPRはナンバープレートの画像だけでなく、車両、所有者、自動車の移動経路を特定するための識別データも収集することで知られています。
このデータは令状なしで収集・保管・アクセスできるため、法執行機関にとって一般市民に関するデータを収集するための「一般的な回避策」となっているそうです。この点がアメリカ国民の反感を買っています。
また、Flock Safetyの収集するデータがアメリカ合衆国移民・関税執行局(ICE)によって日常的にアクセスされているという点も、国民からの反発を招いています。
Flock Safetyの名前が一躍有名になったのは、2026年2月8日に開催されたスーパーボウルで「Amazonのネットワークカメラ・RingとFlock Safetyの提携」に関するCMが流れたためです。なお、この提携はユーザーからの反発を受けて解消されました。
Amazon Ringが監視に対する反発を受けFlock Safetyとの提携を解消 - GIGAZINE

Flock Safetyが収集したデータを法執行機関が使用した事例は複数あります。
例えば、ジョージア州の警察署長がFlock Safetyのデータを悪用して民間人にストーカーおよび嫌がらせを行ったとして、逮捕・起訴されました。
また、中絶が違法とされている州で、州境を越えて中絶を行う市民を追跡するためにFlock Safetyのデータが使用されていたという事例もあります。このような「令状なしで市民に関する情報を収集する行為」は、憲法修正第4条に違反する行為であるという指摘もあります。
その結果、オレゴン州・バージニア州・カリフォルニア州などの複数の州で政府にFlock Safetyとの契約を破棄するよう市民が圧力をかける事例が起きています。実際、カリフォルニア州サンタクルーズやオレゴン州ユージーンなどは、抗議の結果、Flock Safetyとの契約を破棄しました。
オレゴン州では抗議活動の中でFlock Safetyの監視カメラが少なくとも6台破壊されたことが報じられています。イリノイ州グリーンビューでは、Flock Safetyの監視カメラが設置された柱が切断されており、「ハハハ、監視カメラマンども、ぶっ壊れろ」というメモが貼られていました。

他にも、コネチカット州リスボンでも警察が別のFlock Safety製カメラが破損された事件を捜査しています。
バージニア州では2025年12月に1年間で13台のFlock Safety製カメラを解体・破壊したジェフリー・S・ソバーンが逮捕されています。ソバーンは犯行を認めました。
Suffolk man charged with destroying 13 Flock cameras - YouTube

なお、逮捕されたソバーンは訴訟費用を賄うためにクラウドファンディングサイトのGoFundMeで資金を募っており、この中でFlock Safety製カメラを破壊した理由を「私の名前はジェフです。プライバシーを尊重します。憲法修正第4条に定められた、すべての人のプライバシー権を尊重します。地元の報道機関が私の法的問題を発見し、報道が広がりつつある中、地域社会からのサポートをいただき、心から感謝しています」と説明しています。
Fundraiser by Jeff S : Jeff Sovern Legal Defense Fund
https://www.gofundme.com/f/jeff-sovern-legal-fund

ソバーンは自身の出資者に対してFlock Safety製カメラの増加を追跡・対抗することを目的としたウェブサイトの「DeFlock」を紹介しています。
マーチャント氏は「生成AIの次に、Flock Safetyほど両党派レベルで激しく反対・非難されているテクノロジーやプロジェクトは他に思い浮かびません」と指摘。
YouTuberのベン・ジョーダン氏は、自分の車のナンバープレートをFlock Safetyのカメラで撮影されることを防ぐ方法を紹介しています。なお、こうした動きを受け、フロリダ州は2025年にナンバープレートを隠したり変更したりすることを違法とする法律を可決しました。
Breaking The Creepy AI in Police Cameras - YouTube

また、マーチャント氏がFlock Safetyのカメラが破壊されたことに関するReddit上の投稿をチェックしたところ、公然と破壊行為を支持する意見が多くみられたそうです。

地元メディアであるSan Diego Slackersのビル・ポール記者によると、インターネット上の掲示板だけでなく、実際の市民生活においてもFlock Safetyに対する怒りが沸騰しつつあるそうです。
ポール記者は「サンディエゴはスマート街灯メーカーのUbicquiaと契約していますが、このスマート該当のソフトウェアレイヤーはFlockのものです。Flockのハードウェアは、まるで小売店で監視なしに、同じ市民を監視していることが容易にわかります」と語り、Flock Safetyの監視ツールがさまざまな形で街中に設置されていることを強調しました。
・関連記事
あらゆる自動車を個別に追跡できる恐るべき公道監視カメラネットワークに対する批判 - GIGAZINE
少なくとも60台のAI搭載監視カメラがライブストリーミングされてネットに無防備な状態で公開されていたことが発覚 - GIGAZINE
防犯総合ソリューション企業・Flock SafetyのCEOが監視カメラの位置特定などを行うDeflockを「テロ組織」と非難 - GIGAZINE
Amazon Ringが監視に対する反発を受けFlock Safetyとの提携を解消 - GIGAZINE
・関連コンテンツ
You can read the machine translated English article Flock Safety surveillance cameras are be….







