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Appleが「AIドクター」を提供してヘルスケアを大改革する予定との報道


Appleがヘルスケアアプリを改良し、睡眠、栄養、理学療法などさまざまな分野でユーザーの健康状態をモニターして適切な指導を行うAIサービスを導入する予定だと報じられました。

Apple Health App Revamp, AI Doctor Coming in iOS 19; M5 iPad Pro, M5 MacBook Pro - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/newsletters/2025-03-30/apple-readies-biggest-push-into-health-yet-with-revamped-app-ai-doctor-service-m8vl97k2

Appleのティム・クックCEOは、2019年にCNBCに対して「すべてが終わったとき、社会に対するApple最大の貢献はヘルスケアになっているだろう」と発言したことがあります。 このように、Appleは長らくヘルスケア分野に注力していますが、Apple製品に詳しいマーク・ガーマン記者によると、同社は今後いくつかの新機能の展開を予定しているそうです。

そのひとつが、非侵襲的、つまり体を傷つけることなく血糖値を測定するというウェアラブルデバイスです。このアイデアは、Apple Watchにセンサーを追加することでユーザーに糖尿病予備軍かどうかを知らせ、本格的な症状を回避できる可能性を支援するという形で実現に向かっているとのことですが、実際に市場に出てくるのは何年も先になるとの話です。


Appleはまた、血中酸素や血圧センサーなど、他の健康センサーも開発していますが、いくつかの問題にぶつかっています。そのような状況の中、Appleはもっと早く成果を上げられる可能性のあるものに取り組んでいるとのこと。それらは「Project Mulberry」あるいは「Health+」と呼ばれ、全面的に刷新された「ヘルスケア」アプリとヘルスコーチを伴うものであり、本物の医師を模したAIエージェントが登場する機能になるといいます。

内容としては、iPhoneやApple Watchなどからユーザーの健康情報を収集し、AIがデータを分析してユーザー一人一人に合ったアドバイスを提供するものになるとのこと。例えば、ユーザーの心拍数が良くない状態である場合、心臓病のリスクについてアドバイスするといったようなものです。

Appleが既に提供している「ヘルスケア」アプリでは、食べた物の炭水化物やカフェインなどのデータを入力することが可能です。ガーマン記者いわく、この食事管理機能も刷新され、食事指導や栄養分析などの機能が提供されるかもしれないとのこと。


ガーマン記者は「このプロジェクトはAppleのヘルスチームを数年間運営してきた医師、スンブル・デサイ氏の優先事項です。同社の最高執行責任者であるジェフ・ウィリアムズ氏も深く関わっています。ヘルスケア関連の仕事はAppleのヘルスチームの最優先事項であり、現在のところ全面的に注力されています」と伝えました。

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in ソフトウェア,   ハードウェア, Posted by log1p_kr

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