Googleの画像編集AI「イマジネーション」に生成AIを利用したことを示す電子透かし「SynthID」を埋め込む仕組みが追加される

Pixel 9シリーズには、生成AIを用いて画像の一部を別の物体に置き換える「イマジネーション」という機能が搭載されています。このイマジネーションで加工した画像に対して、生成AIを用いたことを示す電子透かし「SynthID」の埋め込みを開始することが発表されました。
Google Photos brings SynthID to Reimagine in Magic Editor
https://blog.google/feed/synthid-reimagine-magic-editor/
イマジネーションを用いて画像を編集する例が以下。まず、これがオリジナル画像です。

イマジネーションを起動してから、川の水が流れる部分を選択して「凍った川」と入力して編集を実行。

数秒で凍った川の画像が生成されました。

さらに、イマジネーションを使って以下の写真の上部に満月を追加してみます。

編集結果はこんな感じ。パッと見ただけでは後から月を追加した画像とは気付けない出来栄えです。

イマジネーションの使い方や作例は以下の記事に詳しくまとめています。
Pixel 9に搭載された画像生成AIはフェイク画像を作るのが簡単すぎて写真を信じられなくなるレベルでした - GIGAZINE

上記の通り、イマジネーションを使うとかなり自然な画像を生成可能で、一目見ただけでは実際の様子を記録したのか加工済みの画像なのかを見分けることが困難です。そこで、Googleは2025年2月第2週からイマジネーションを用いて加工した画像にSynthIDを埋め込むことを発表しました。
SynthIDは生成AIを用いて作成した画像、テキスト、音声、動画に埋め込める目に見えない電子透かしです。SynthIDの識別に対応したツールを用いれば、各コンテンツに生成AIが使われているのか否かを見分けられるようになります。
Googleが「画像生成AIで生成した画像」に電子透かしを入れてフェイクの拡散を防止するツール「SynthID」を発表 - GIGAZINE

ただし、「画像に含まれる小さな花の色を変更する」といった小規模な編集の場合、SynthIDによるラベル付けから漏れてしまうこともあるそうです。
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