ゲーム

EUがロシアへのゲーム関連機器の販売を禁止することを計画、ゲーム機やコントローラーが攻撃ドローンのパーツになるのを阻止するため


ロシアによるウクライナへの侵攻では、ドローン技術が頻繁に活用されており、ロシア軍はドローンの制御にゲーム機を利用していることが指摘されています。これを防ぐため、欧州連合(EU)がロシアへのゲーム関連機器の販売を禁止しようとしていることが明らかになりました。

EU plans ban on sales of video game kit to Russia
https://www.ft.com/content/9d19e104-4c2d-4210-ae18-7093f3860c57


European Union Is Reportedly Planning To Ban Video Game Console Sales To Russia - GameSpot
https://www.gamespot.com/articles/european-union-is-reportedly-planning-to-ban-video-game-console-sales-to-russia/1100-6529083/

EUの外交政策責任者であるカジャ・カラス氏は、ロシアによるウクライナ侵攻に合わせた制裁措置として、2025年2月24日からゲーム関連機器の販売を禁止することを計画していると明かしました。カラス氏は、「我々は制裁リストに載せるために、ロシアの戦争を助けるあらゆる種類のものを調べています。これにはビデオゲーム機さえも含まれます」と語りました。


ロシアは西側諸国の制裁により、軍事・電子部品の購入を制限されています。そのため、ロシアは軍備を強化するための機密技術をトルコ、アラブ首長国連邦、中国のサプライヤーから購入しており、技術革新を余儀なくされています。アメリカのMicrosoft、日本の任天堂とソニーという3大ゲーム機メーカーは、2022年3月上旬にロシアでのゲーム機の販売を停止しています。そのため、今回のEUの制裁措置は、中古販売業者も含め、ロシアにあらゆるゲーム機器を送るEU圏内の業者を対象としたものとなるそうです。

EU当局の関係者によると、制裁措置の対象となるのはゲーム機だけでなくゲーム用コントローラー、フライトシミュレーター用コントローラー、ジョイスティックなど、ドローンを遠隔操作できるその他の入力装置も対象となります。経済メディアのFinancial Timesは任天堂、ソニー、Microsoftの3社にコメントを求めていますが、記事作成時点では返答は得られていません。

Financial Timesの貿易データによると、中国はロシアのトップサプライヤーであり、2024年には1億2000万ドル(約190億円)以上のゲーム機と家電製品をロシアに販売しています。なお、ロシアによるウクライナ侵攻前、つまり西側諸国による経済制裁前のタイミングである2022年時点の同ジャンルの市場規模は、約3000万ドル(約47億円)でした。

キエフ経済学校の軍事およびデュアルユース商品の専門家であるオレナ・ビロウソヴァ氏は、「ドローンやリモートコントローラーは軍事用ドローンの運用に不可欠であり、間違いなく販売が禁止されるべきです」「EUがゲーム関連機器の販売を禁止しても、ほとんどのオペレーターはロシアのオンライン市場で入手できる中国製コントローラーに頼っているため、大きな影響はないでしょう」と語っています。


EUはウクライナ戦争以降、ロシアからのガスと石油の輸入をほぼ全面的に禁止していますが、その結果、ロシア産液化天然ガスの輸入が急増しており、2024年には過去最高を記録しています。カラス氏は「ロシアの軍需産業に必要な化学物質」も新たに制裁対象リストに含めると語っており、これには液化天然ガスも含まれるそうです。

EUは2027年までにすべてのロシア産化石燃料から脱却することを目標に掲げており、すでにロシアから石炭の輸入を禁止し、国際的なパートナーとの間で海上石油の価格上限を設定しています。EUの政策執行機関である欧州委員会によると、すでに2024年時点でEUのパイプラインガスにおけるロシアからの輸入割合は約10%まで縮小しているそうです。

3人の外交官がFinancial Timesに語ったところによると、提案されているパッケージにはロシアのアルミニウム輸入を制限する措置も含まれるとのこと。ただし、EUが軽金属の使用を禁止するのか、それとも手に入らないような懲罰的関税を課すのかは不明です。これらの制裁措置にはEU加盟27カ国の全会一致の承認が必要です。

なお、ロシアだけでなくウクライナ側も戦争用の軍事兵器にゲーム機を活用していることが報告されています。

Steam Deckを使ってマシンガンタレットを遠隔操作する軍隊がウクライナに出現 - GIGAZINE

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
ウクライナ戦争でドローン技術が急速に発展、ロシア軍を攻撃しているのはわずか7万円のドローン - GIGAZINE

ウクライナ軍は数千台もの音響センサーを使用してロシアのドローンを追跡している - GIGAZINE

アメリカとイギリスがAIドローン数千機を供与予定&ウクライナは自国でFPVドローン100万機を製造予定 - GIGAZINE

ロシアの教会学校で「戦闘用ドローン操縦法を教える神父」が雇われている - GIGAZINE

ウクライナ軍がロシア軍機を破壊した「段ボール製ドローン」のスペックや特徴を画像付きで詳しく解説 - GIGAZINE

「ロシア軍ドローンを分解する様子」をウクライナ軍が公開、中に入っていたのは日本でおなじみのアレ - GIGAZINE

in ゲーム, Posted by logu_ii

You can read the machine translated English article EU plans to ban sales of gaming equipmen….