サイエンス

EVは従来の内燃機関車と同等の信頼性と寿命を持つようになったと研究者が証明


すぐ故障したり、バッテリーがへたってしまって走行距離が短くなったりするのが心配で、電気自動車(EV)にはなかなか手が出ないという人は多いはず。耐久性や耐用年数に問題を抱えていた初期のEVとは異なり、近年のEVはガソリン車のような伝統的な自動車と遜色のない信頼性や寿命を持っているとの研究結果が報告されました。

The closing longevity gap between battery electric vehicles and internal combustion vehicles in Great Britain | Nature Energy
https://www.nature.com/articles/s41560-024-01698-1

Battery-powered electric vehicles now match petrol and diesel counterparts for longevity
https://www.lse.ac.uk/News/Latest-news-from-LSE/2025/a-January-25/battery-powered-electric-vehicles-bevs-match-petrol-diesel-for-longevity

Electric Vehicles Now Rival Traditional Cars in Reliability and Lifespan, Study Finds
https://scitechdaily.com/electric-vehicles-now-rival-traditional-cars-in-reliability-and-lifespan-study-finds/

ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス・アンド・ポリティカル・サイエンス(LSE)の研究者であるヴィエット・グエン・ティエン氏らによると、一般的なEVの生産に必要な重要資源は従来の自動車の6倍で、環境への影響は内燃機関自動車(ICEV)に比べて50%も高いとのこと。

これは、EVがICEVより環境に優しいと主張するには、初期の環境負荷を相殺するのに十分な使用期間が必要だということを意味しています。


そこで、グエン・ティエン氏らは2025年1月24日に査読付き科学誌・Nature Energyで発表した今回の研究で、2005年から2022年にかけてイギリスの運輸省が収集した約3億件の車検(MOT)データを分析しました。

その結果、初期のバッテリー電気自動車(BEV)は確かにICEVより短命だったものの、技術的な進歩により近年のBEVの平均寿命は一般的なガソリン車とほぼ同じ18.4年となり、最大走行距離はガソリン車よりも長い最大12万4000マイル(約20万km)に達したことがわかりました。

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in 乗り物,   サイエンス,   無料メンバー, Posted by log1l_ks

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