ケースもキーボードも独自設計なオープンソースのノートPC「anyon_e」登場、4K有機ELディスプレイ&メカニカルキーボード搭載でゲームプレイも可能

使用パーツや設計図をすべてオープンソースで公開するノートPC「anyon_e」が登場しました。anyon_eには「取り外し可能な薄型メカニカルキーボード」や「4K有機ELディスプレイ」などが搭載されており、「Minecraftを60fpsで動作させられるスペック」を備えているそうです。
Home | anyon_e
https://www.byran.ee/
Creation | anyon_e
https://www.byran.ee/posts/creation/
以下の画像の右下に写っているのがanyon_eで、座っている人物が開発者のブライアン・ファン氏です。ファン氏は名門寄宿学校「フィリップス・エクセター・アカデミー」の生徒で、卒業制作としてanyon_eを開発しました。

anyon_eはロジックボードやトラックパッド、有機ELディスプレイ、バッテリーなどは市販品を用いて構成されています。有機ELディスプレイの大きさは13.3インチで、解像度は4Kです。

ロジックボードはRockchip製SoC「(PDFファイル)RK3588」を搭載した開発ボード「CM3588」を採用しています。RK3588にはArmプロセッサ「Cortex-A76」やGPU「Mali-G600 MC4」が内蔵されているほか、6TOPSのNPUも備わっています。

ケースもCADソフトを使って自分で設計。

ヒンジ部分の設計はオープンソースでノートPCを開発している「Framework」のものを参考にしたそうです。

ファン氏は自作キーボード愛好家でもあるそうで、anyon_eのキーボードも自分で設計しています。

キーボードの打ち心地にはかなりこだわっており、メカニカルキーボードのキースイッチメーカーとして有名なCherryが販売している超薄型メカニカルキースイッチ「Cherry MX Ultra Low Profile」を採用しています。薄型のスイッチを採用したことで、メカニカルキーボードの打ち心地を備えつつ薄型のキーボードを設計できました。

完成したanyon_eはこんな感じ。

キーボードは取り外し可能。キーボードにはバッテリーが内蔵されており、取り外してワイヤレスキーボードとして使うこともできます。

キーボードを取り外すと、中身が露出します。

anyon_eではLinuxが動作し、Minecraftを60fpsでプレイすることも可能。

anyon_eが実際に動作する様子は、以下の動画の22分44秒から確認できます。
How I Made A Laptop From Scratch - anyon_e - YouTube

なお、anyon_eのハードウェア設計データは、以下のリンク先で確認できます。
anyon_e | Full Assembly
https://cad.onshape.com/documents/a18bb6df7dbba66df24a7ec8/w/967d921e60c207e3b6f5cf7b/e/1f78a9387b17c2d178742295

また、その他のリソースは以下のリンク先にまとまっています。
GitHub - Hello9999901/laptop: A highly integrated, high end, open source laptop. Attempt the impossible.
https://github.com/Hello9999901/laptop

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