MicrosoftがMicrosoft 365の約45%の値上げテストを一部の国と地域で実施中
MicrosoftがWordやExcel、Outlookなどを含むサブスクリプションサービス「Microsoft 365」の価格を一部の国で値上げするテストを実施していることが報告されています。
Microsoft testing 45% M365 price hikes in Asia-Pacific • The Register
https://www.theregister.com/2025/01/13/m365_price_rise_asia_pacific_test/
Aussies push back against Microsoft 365 price hikes | Information Age | ACS
https://ia.acs.org.au/article/2025/aussies-push-back-against-microsoft-365-price-hikes.html
海外メディアのThe Registerによると、オーストラリア・ニュージーランド・マレーシア・シンガポール・台湾の6カ国でMicrosoft 365の値上げが行われているとのこと。オーストラリアではサブスクリプション登録者に対し、個人用プランであるMicrosoft 365 Personalの料金が年間67ドル(約1万500円)から98ドル(約1万5400円)と約49%上昇することを知らせるメールが送信されています。
そのほか、Microsoft 365 Familyの価格も年間85.50ドル(約1万3400円)から110ドル(約1万7300円)と、約29%値上がりすることも報告されています。
こうした値上げについてMicrosoftの広報担当者は「これらの価格変更は、Microsoft Defenderによる高度なセキュリティ、Clipchampなどのクリエイティブツール、Word、Excel、PowerPoint、OneNote、Outlookにおける無数の機能強化、Microsoft CopilotやMicrosoft Designerなどの新機能など、Microsoftがこれまで追加したさまざまなサブスクリプション特典を反映しています」と述べています。
また、サブスクライバーはMicrosoft Copilotを含まないMicrosoft 365の下位バージョンである「Microsoft 365 Personal Classic」「Microsoft 365 Family Classic」「Microsoft 365 Basic」にサインアップすることを選択できるため、必ずしもすべてのユーザーで値上げが行われるわけではないことをMicrosoftは伝えています。
The Registerによると、今回のテストに選ばれたオーストラリア・ニュージーランド・マレーシア・シンガポール・台湾の6カ国は、それぞれテクノロジーの成長とそれらの採用のレベルが異なるため、テストの実施に最適とのこと。なお、Microsoftの広報担当者は「今回のテストの目的はMicrosoftがユーザーからの声に耳を傾け、学び、改善する機会を得るためです」と述べており、今回の値上げが他の国や地域でも実施されるかどうかについては明らかにしませんでした。
一部のユーザーは「今回の値上げを受け、一部の人々はMicrosoft 365に対し『サブスクリプションを続ける必要がない』と判断するようになるだけでなく、海賊版が現れる可能性があります」と指摘しています。
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byu/coupleandacamera from discussion
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そのほか、「サブスクリプションというくだらないシステムにはうんざりしました。今回の値上げを受けてMicrosoft 365は解約し、無料のサービスを利用しようと思います」と批判する声も挙がっています。
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