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Samsungが表示されている俳優・コンテンツの情報提供や周辺環境に応じた映像・音声の最適化などテレビ向けのAIエクスペリエンスを発表



アメリカのラスベガスで開催されている世界最大級の家電見本市「CES 2025」において、SamsungがAIを活用したパーソナルスクリーン体験を提供する「Samsung Vision AI」を発表しました。

Samsung Unveils Vision AI and New Innovations at CES First Look 2025, Delivering Personalized, AI-Powered Screens to Enrich Everyday Life
https://news.samsung.com/us/samsung-unveils-vision-ai-new-innovations-ces-first-look-2025-delivering-personalized-ai-powered-screens-to-enrich-everyday-life/


Samsung Electronics Unveils Samsung Vision AI and New Innovations at First Look 2025, Delivering Personalized, AI-Powered Screens To Enrich Everyday Life – Samsung Global Newsroom
https://news.samsung.com/global/samsung-electronics-unveils-samsung-vision-ai-and-new-innovations-at-first-look-2025-delivering-personalized-ai-powered-screens-to-enrich-everyday-life


[CES 2025] It's 2025 - TV Should Just Get You | Samsung - YouTube


Samsung Vision AIは周囲の状況を認識したり、ユーザーの好みに適応したり、直感的な機能を自律的に提供したりすることでスクリーン体験を向上させることが可能です。例えば画面に映っている俳優やコンテンツについての情報を検索したり、字幕をリアルタイムで翻訳することでさまざまな言語のコンテンツを楽しめるようになったり、画面をアートキャンバスとしてユーザーの好みや場面に合った画像を生成したりする使い方が想定されています。


また、Samsung独自のネットワークシステム「SmartThings」を併用する事で、安全アラートなど家庭環境に関するリアルタイムの情報をスクリーンに表示できるほか、ペットや家族の異常な行動を検知した際の録画や、子供が眠ったときに自動的に照明を暗くするなどの動作の記録などをスクリーンで確認できるようになるとのこと。

Samsung Vision AI搭載のTVでは、環境要因のリアルタイム分析によるビジュアルとオーディオの最適化も利用可能です。「画質と音質の大幅な向上を実現し、画面上のあらゆる瞬間を魅力的にする」と述べられています。さらに今後の機能強化のため、MicrosoftやGoogleなどのAI企業をパートナーとして緊密に連携していくとのこと。


Samsungは「Neo QLED」「OLED」「QLED」「The Frame」など幅広いモデルにSamsung Vision AIを搭載すると発表。最上位モデルはNQ8 AI Gen3プロセッサー搭載の「Neo QLED 8K QN990F」で、8Kへのアップスケーリングやフレーム単位の自動HDR、AIを使用した音声と映像の最適化などの機能を搭載しており、「真に洗練されたエンターテイメント体験を提供する」とうたわれています。


その他、スクリーンに世界中の芸術作品を映し出せるSamsung Art Storeの作品の拡充が発表されたほか、日常の物体に画像を投影&タッチ操作が可能で没入感のある体験を実現するインタラクティブトリプルレーザー超短焦点(UST)プロジェクター「Premiere 5」や、個人の肌タイプを分析することでパーソナライズされた美容情報を提供できるミラーディスプレイ「MICRO LEDビューティーミラー」など最先端の技術も公表されました。

CES 2025の発表において、Samsungのビジュアルディスプレイ事業責任者であるSW Yong氏は「Samsungはテレビを受動的な消費のための一方的なデバイスではなく、ユーザーのニーズに適応するインタラクティブでインテリジェントなパートナーと見ています」と述べています。

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