完全オープンソースでローカル実行可能な音声アシスタント端末「Home Assistant Voice」プレビュー版が登場
音声アシスタント端末といえば、Alexaを搭載したAmazonの「Echo」シリーズや、Siriを搭載したAppleの「HomePod」などがありますが、新たに、そのままの名称の「Home Assistant」という企業が、完全にオープンソースでネット接続がなくてもローカルで使えるという音声アシスタント端末「Home Assistant Voice」のプレビュー版を発表しました。
Home Assistant Voice Preview Edition - Home Assistant
https://www.home-assistant.io/voice-pe/
The era of open voice assistants has arrived - Home Assistant
https://www.home-assistant.io/blog/2024/12/19/voice-preview-edition-the-era-of-open-voice/
「Home Assistant Voice」は、Home Assisntant社が既存の音声アシスタントと同等以上の機能を持たせることを目標に開発してきた端末で、「オープン」かつ「プライベート」であるという点に焦点を当てています。Home Assisntant社が展開するサービス「Home Assistant」はAlexaやGoogleアシスタントなど連携可能で、以下の記事でレビューしています。
ロボット掃除機・スマートホーム家電・ルーターなどさまざまなIoT・デバイスを全部まとめて接続し管理&自動化も可能な「Home Assistant」を使ってみた - GIGAZINE
特徴の1つは端末中央に取り付けられたダイヤルで、操作時にはLEDがアニメーションするとともにわずかなクリック感があり、たとえば音量調節などを誰でも直感的に操作可能になっているとのこと。
そして「Home Assistant」向けに開発されているので、電源を入れたあとは、わざわざ接続したい端末を登録しなくても、シームレスに必要な端末を発見するようになっているそうです。
音声アシスタント端末で重要なのは、音声指示に的確に応えてくれること。Home Assistant VoiceにはデュアルマイクとXMOSオーディオ処理チップが搭載されており、音声指示がクリアな状態で端末に届くので、非常に応答性が高くなっているとのことです。
さらに、オープンソースでハードウェアのカスタムも容易。
付属スピーカーはアラートと音声プロンプトのことしか考えられていませんが、3.5mmオーディオジャック経由でスピーカーを接続して「Music Assistant」アプリを使えばメディアプレイヤーとしても利用可能です。
「Home Assistant Voice」プレビュー版は、メーカー希望小売価格59ドル(約9250円)で発売中。
なお、アジア向けの出荷は「Seeed Studio」で取り扱いがあります。
Home Assistant Voice Preview Edition
https://www.seeedstudio.com/Home-Assistant-Voice-p-6998.html
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