「ノートPCにM.2スロットを2個追加できるモジュール」をFrameworkが発表
パーツを自由に取り外して交換できることが特徴のノートPCを開発するメーカー「Framework」から、ノートPCなのに簡単にグラフィックボードを交換できるとして話題になった「Framework Laptop 16」用のM.2 SSD増設モジュールが登場しました。最大8TBのSSDを2レーンに取り付けることが可能になります。
The NEW Dual M.2 Adapter (for the Framework Laptop 16) - YouTube
Framework | Our first new Framework Laptop 16 Expansion Bay module!
https://frame.work/blog/our-first-new-framework-laptop-16-expansion-bay-module
Framework Laptop 16は2023年3月に発表されたノートPCで、背面に「拡張ベイ」を搭載してグラフィックボードを交換できることが最大の特徴として売り出されています。
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拡張ベイの柔軟性は高く、発表当時から「将来的にM.2 SSDを搭載できるようにすることを計画している」と伝えられていましたが、今回ようやく実現に至りました。
もともと、Framework Laptop 16の拡張ベイには中央に大きな空きスロットが用意されていました。
このスペースに取付可能な最初のモジュールとして登場したのが「Dual M.2 Adapter」です。
Dual M.2 Adapterは、2230、2242、2260、2280サイズに対応したM.2スロットを2レーン搭載したもので、1レーンあたり最大8TBのM.2 SSDを1つ取り付けることが可能です。各スロットはPCIe 4.0に対応しており、SSD以外にもM.2スロットに接続可能なAIアクセラレータやデスクトップGPUなど、他の機器を取り付けることもできるそうです。価格は39.99ドル(約6100円)となっています。
なお、Framework Laptop 16についての海外レビューは以下の記事にまとめられています。全体的に「ユーザーによる修理が可能でかつてないカスタマイズ性を備えている点」が評価されているものの、高温になりやすいなどの欠点が挙げられています。
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Frameworkはまた、Framework Laptop 16のCPUのサーマルインターフェースマテリアルをリキッドメタルからハネウェルPTM7958に切り替え、リキッドメタルに見られた「時間の経過とともに性能が低下する例」を改善したとも伝えています。
Frameworkは「最初にFramework Laptop 16を発表したとき、コアとなる設計目標の1つが『高性能PCIeインターフェイスモジュールによりデスクトップのようなモジュール性を解き放つこと』であると共有しました。新しいモジュールは拡張ベイに取り付ける最初のモジュールで、Framework Marketplaceで手に入れることができます」と述べました。
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