冬は暖かく夏は涼しいオープンソースの換気装置「OpenERV」登場、設計図やソースコードが公開されているので自分で修理可能
熱交換換気(HRV)やエネルギー回収換気(ERV)に対応した換気システムを機密性の高い家に導入すると、「冬は暖かい空気を逃さず、夏は冷たい空気を逃さない」という理想的な屋内環境を実現できます。「OpenERV」はカナダ在住のアンソニー・ダグラス氏が開発したERVで、最大90%の熱エネルギーを回収しながら換気可能。さらに、設計図やファームウェアのソースコードが公開されており、自分で修理することもできます。
OpenERV
https://www.openerv.ca/
OpenERVの換気ユニット「TW4」の見た目はこんな感じ。
TW4を2個組み合わせた「WM12」がOpenERVのメイン製品です。片方のTW4が吸気を担い、もう1方が排気を担う仕組みです。TW4は通過する空気から最大90%の熱エネルギーを回収可能で、換気しつつ室内の温度を一定に保つことができます。
裏側はこんな感じ。Wi-Fi経由で設定を変更できるそうです。
実際に家屋にセットするとこんな感じ。通常時の騒音レベルは37dBAで、最大でも42.5dBA以下に収まるとのこと。
OpenERVは50年以上使い続けられる高耐久設計も特徴としています。また、設計図や回路図、ファームウェアのソースコードなどがすべて公開されているため、不具合発生時に自分で修理することもできます。
WM12は記事作成時点ではベータ版で、価格は600カナダドル(約6万5000円)、生産台数は2週間に1台のペースとのこと。また、正式版の登場以降は価格が1300カナダドル(約14万円)に値上げされる予定です。
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