64畳まで対応のパワフル加湿器「Panasonic FE-KXP23」で乾いたオフィスを潤わせてみた
乾燥しがちな冬の季節に風邪を引いたりしないようにするには室内の湿度を適度に保つことが重要ですが、リビングなどの大きめの部屋を加湿するとなると一般的な加湿機では力不足なことも。GIGAZINE編集部でも旧式の加湿機では一日中稼働させても湿度が30%を超えない事態が発生。これはいけないと、64畳(約106平方メートル)をカバーできるという大型加湿器「Panasonic FE-KXP23」を導入し、フル可動させたらどうなるか試してみました。
FE-KXP23/FE-KXP20 | 加湿機 | Panasonic
https://panasonic.jp/kashitsu/products/kxp23_20.html
以下のムービーを見ると、実際に「FE-KXP23」が風を吹き出しながら稼働している様子が分かります。
64畳対応のパワフル加湿機「Panasonic FE-KXP23」の風量を弱→中→強→ターボと切り替えていくとこうなる
◆外観レビュー
「FE-KXP23」はこんな感じの箱に入って到着しました。
中身は「FE-KXP23」の本体と取扱説明書です。
「FE-KXP23」の各部をよく見てみます。フロントパネルのつめを押し込んでから手前に引くと……
フロントパネルが外れました。
内側にはごみなどの吸い込みを防ぐプレフィルターが取り付けられています。
パネルを外したところにあるのが加湿フィルターセットです。「FE-KXP23」は「気化式」の加湿機で、この加湿フィルターを水で湿らせてから気化させる仕組みになっています。
ストッパーを回して加湿フィルターを外すとこんな感じ。取扱説明書によると、この加湿フィルターは3ヶ月に1度洗う必要があるとのこと。
加湿フィルターを外すと、大きなファンがついていました。
本体の下部は水を入れるタンクを収納するトレーになっています。つめを押し込んで手前に引くと……
タンクがふたつ入っていました。
タンクを取り出すとこんな感じ。タンクひとつに6リットルの水が入るので、合計12リットル給水することができます。なお、このタンクとトレーは毎日水洗いする必要があります。
タンクを取り出したトレーを背面側から見るとこんな感じ。
トレーにもハンドルがついているので、持ち運びが可能。
トレーの底には除菌防カビユニットが取り付けられていて、取り外すことも可能。除菌防カビユニットは毎日水洗いする必要があるほか、3ヶ月に1度加湿機用洗剤かクエン酸でつけ置き洗いが必要です。
除菌防カビユニットのふたを外すと、白色の除菌剤と青色の防カビ剤が入っていました。この除菌剤と防カビ剤は1日8時間、6ヶ月使用した場合、2年間使えるとのこと。
「FE-KXP23」の操作パネルはこんな感じ。
パネルには現在の湿度の目安を示すランプがあります。
これは誤操作を防ぐ「チャイルドロック」ボタン。3秒間長押しするとボタンでの操作を受け付けなくなります。解除するには同様に3秒間長押しします。
「切タイマー」を1回押すと4時間後に本体の運転が停止するタイマーをセットすることができます。次にボタンを押すと6時間、8時間のランプが点灯し、そこからもう一度ボタンを押すとタイマーが解除されます。
運転時間がフィルターのお手入れが必要な時間に達したら「お手入れランプ」が点灯し、自動的に運転が停止します。お手入れが完了したら「フィルター」ボタンを3秒間長押しすると運転を再開します。
「FE-KXP23」の運転モードは大きく分けて2種類。「自動」ボタンを押すと「自動運転モード」となり所定の湿度に達するまで自動的に運転し続けます。ボタンを押すごとに「静か」「おまかせ」「たっぷり」の順に切り替わります。
「静か」では湿度40%を目安に「弱」以下で運転します。
「おまかせ」では湿度60%を目安に「弱~強」で運転。
「たっぷり」では湿度60%~65%まで「中」「強」「ターボ」で運転します。
「連続」ボタンを押すと、湿度にかかわらず「弱」「中」「強」「ターボ」で連続運転します。「弱」は動作音が静かな代わりに加湿がゆっくりで、「ターボ」が最も加湿が速く、動作音も大きくなります。
3つのランプはそれぞれ、「点検」は点検が必要な異常がある時、「フィルター取付」は加湿フィルターがセットされていない時、「給水」ランプはタンクの水がない時に点いてそれを知らせます。
「運転 切/入」ボタンが運転の開始と停止を行うボタンです。
◆使用レビュー
実際に使ってみます。まずはトレーを引き出してタンクを取り出し……
ひっくり返してからキャップを外します。
水を入れます。
2つのタンクに水を入れたらトレーに戻して、トレーを本体にセット。
電源プラグをコンセントに差し込んで……。
「運転 切/入」ボタンを押します。ボタンを押すとすぐに準備運転が始まり、本体上部の吹出口から風が出てきました。
運転モードのボタンを押して加湿を開始します。今回は「連続運転」ボタンで一番すばやく加湿できる「ターボ」を選択。
風量を弱からターボへ順に強くしていったらどれぐらい風量に差があるかを示したのが、記事冒頭に埋め込んだムービーです。
100平方メートル対応のパワフル加湿機「Panasonic FE-KXP23」のレビュー
◆使用結果
実際にGIGAZINE編集室で使用してみました。編集室の広さは52平方メートル(約28.7畳)で、換気のためこんな感じで窓を少し開けています。
この条件でタンクが満水の状態から、タンクが空になるまでの湿度の推移をモニターしたのがこれ。モニターには「netatmo」を使用しました。赤枠の部分が「FE-KXP23」の稼働時間です。10時45分ごろに湿度32%からスタートして、15時30分ごろに給水ランプが点灯するまで約5時間稼働し、湿度は最高で38%まで上昇しました。
正直なところ、64畳対応の加湿器を30畳未満の部屋で使うということで、肌で感じられるぐらいにしっとりするのだろうかと思っていましたが、さすがにそこまでは至りませんでした。湿度は40%を下回ると乾燥しすぎて空気中のウイルスなどが活発になり、一方で高すぎるとカビやダニなどが繁殖する環境になってしまうことを考えると、上がりすぎないのはちょうどよいのかも。また、日常の中での使用を想定して、ドアを開閉しての出入りにはまったく制限を設けず、かなり空気の入れ替わりがある状態だったことを考えると、40%弱のところを維持してくれるなら最低限の役目はしっかり果たしているといえます。
「FE-KXP23」はAmazon.co.jpで購入可能で、価格は記事作成時点では税込7万1566円です。
Amazon | パナソニック 加湿機 気化式 ナノイー搭載 ~64畳 ホワイト FE-KXP23-W | パナソニック(Panasonic) | ホーム&キッチン 通販
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