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Adobeが写真からガラスの映り込みを削除できる「Reflection Removal tool」を公開


Adobeが、窓越しに撮影した写真に写り込む反射を除去できるツール「Reflection Removal tool」を発表しました。記事作成時点でテクノロジープレビューが、Adobe Camera Rawで使用可能です。

Removing window reflections in Adobe Camera Raw | Adobe Blog
https://blog.adobe.com/en/publish/2024/12/12/removing-window-reflections-adobe-camera-raw

Adobe now has a tool to get rid of ugly window reflections in photos - The Verge
https://www.theverge.com/2024/12/12/24319849/adobe-lightroom-camera-raw-reflection-removal

窓ガラス越しに被写体を撮影したり、透明なガラスやプラスチックで覆われている絵やショーケースを撮影したりすると、周囲の風景がガラスに反射して写真に映り込んでしまうことがよくあります。光の加減によっては、ガラスの向こう側を写したいのに、映り込みの方がくっきり写ってしまい、被写体が見づらくなってしまうこともあります。

Adobeの開発したReflection Removal toolは、窓越しに撮影した写真から反射の映り込みをAI技術で除去するツールです。


例えば以下の写真は、ガラスのショーケース越しに商品を撮影したもの。しかし、ガラスに反射して撮影者が映り込んでしまい、商品がよく見えない状態。


この写真から反射による映り込みをReflection Removal toolで除去するとこんな感じ。


海岸沿いの潮だまりを撮影した写真が以下。水面にスマートフォンと青空が映り込んでしまっているため、水面下の様子がややわかりづらくなっています。


Reflection Removal toolで処理すると、海面下のイソギンチャクがはっきり見えました。


Adobeは「窓の反射を除去するのは難しい問題であり、今回が初めての試みなので、どうしても粗い部分があります。たとえば、夜の街並みは今のところうまくいきません。鍵となるのは、現実世界に存在する可能性のあるシーンを理解できるようにモデルをトレーニングすることです。私たちは常にモデルを改良しているので、お楽しみに!」と述べています。

Reflection Removal toolは「Sneak」として2023年に発表されており、記事作成時点ではプレビュー版のAdobe Camera Rawで使用可能。Lightroomには近日搭載される予定です。

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in ソフトウェア,   動画, Posted by log1i_yk

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