iPhone 16 Pro/16 Pro Maxのボイスメモで「スピーカーで音楽を流しながらトラックを分けてボーカルを録音する」ことが可能に
日本時間の2024年12月12日にリリースされたiOS 18.2で、iPhone 16 Pro/16 Pro Maxのボイスメモがアップデートされ、「iPhoneのスピーカーで音楽を流しながらマイクでボーカルを録音する」ことが可能になりました。この新機能を使ってグラミー賞受賞者らが制作した楽曲「Maybe This Christmas」も公開されています。
ボイスメモのアップデートでiPhone 16 Proのラインナップにレイヤーのある録音が登場 - Apple (日本)
https://www.apple.com/jp/newsroom/2024/12/voice-memos-update-brings-layered-recording-to-iphone-16-pro-lineup/
新たなボイスメモのアップデートにより、iPhone 16 Pro/16 Pro Maxのユーザーは「録音した既存の音楽トラックをiPhoneのスピーカーで再生しながら、同時にiPhoneのマイクでボーカルトラックを録音する」ことが可能になりました。
Appleは、「iOS 18.2では、ユーザーはiPhoneのスピーカーでオリジナル楽曲のアイデアを再生しながら、同時にiPhone 16 ProとiPhone 16 Pro Maxの新しいスタジオ品質のマイクを使ってボーカルを録音できます」と説明しています。
A18 Proチップの処理能力と機械学習を活用することで、ボーカルと音楽を分離して個別のトラックを作成できるようになっているため、ユーザーはプロ向けのソフトウェアで追加のミキシングや制作を行うことが可能です。
実際にグラミー賞受賞者である歌手のマイケル・ブーブレ氏とカーリー・ピアース氏、そしてプロデューサー兼エンジニアのグレッグ・ウェルズ氏らがボイスメモの新機能を使って制作した楽曲「Maybe This Christmas」は以下の埋め込み動画で聞くことができます。
Michael Bublé, Carly Pearce - Maybe This Christmas (Official Music Video) - YouTube
また、「Maybe This Christmas」の制作やボイスメモの新機能について3人が語る動画も公開されました。
Recorded on iPhone 16 Pro | Michael Bublé, Carly Pearce “Maybe This Christmas” | Apple - YouTube
ブーブレ氏が「写真家であれば、常に持ち歩いているカメラが最高のカメラであると言われています。あなたが歌手なら、最高のマイクについてどう思いますか?」と語りかけます。
ブーブレ氏が取り出したのはiPhone 16 Pro。
流れる音楽に合わせて、「I've been running all your life」と歌い始めました。録音に使っているのはボイスメモです。
録音をストップし、「ワオ、かなりいいね」とご満悦の表情。
「Maybe This Christmas」は傷ついた人に寄り添う人の愛を歌った曲であり、誰かと誰かがつながるデバイスであるiPhoneで曲を制作することはイメージに合っているとのこと。
ピアース氏は、ブーブレ氏がボイスメモの機能を見せてくれた時に驚いたと語っています。
iPhone 16があれば、スタジオ品質の曲をどこでも録音できるとブーブレ氏は言います。
車の中で歌うブーブレ氏
エンジニアのウェルズ氏にとっても、曲とボーカルがトラック分けされているため作業がしやすいようです。
ピアース氏はここ数年、もっぱらiPhoneで曲を作っているとのこと。
ブーブレ氏は、新しいボイスメモはアーティストにとって画期的なものだと話しています。
ウェルズ氏とブーブレ氏は、ヘッドホンを着けたままボーカルを録音するのを苦手としているそうで、ヘッドホンが不要になることには大きな恩恵があると語っています。
ブーブレ氏は、「iPhone 16 Proにスタジオ品質のマイクを搭載し、ボイスメモアプリを使用すると、文字通りこのすべての機能がポケットに収まります」「正直に言って、これは私たちの音楽制作方法を永遠に変えることになると思います」と述べました。
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