YouTubeが「英語から日本語」などの翻訳された音声トラックを生成する自動吹き替え機能をリリース
YouTubeが2024年12月10日に、日本語やフランス語、ドイツ語などの吹き替え音声を自動で作成する機能を発表しました。記事作成時点では、YouTubeパートナープログラムの一部のチャンネルで利用可能です。
Break down language barriers with auto dubbing on YouTube - YouTube Blog
https://blog.youtube/news-and-events/auto-dubbing-on-youtube/
自動吹き替えを使用する - YouTube ヘルプ
https://support.google.com/youtube/answer/15569972
YouTubeによると、吹き替え音声の自動生成機能は知識と情報に重点を置いた一部のYouTubeパートナープログラムのチャンネルでのみ利用可能とのこと。以下のビデオでは実際に自動吹き替え機能を利用することができます。
ネバダ州北部のゴーストタウンと廃墟 - YouTube
自動吹き替え機能を利用するには、歯車ボタンをクリック。
「音声トラック」をクリック。
すると、「インドネシア語」「フランス語」「ドイツ語」「イタリア語」「日本語」などの項目が表示されます。好きな言語をクリックすることで、自動生成された吹き替え音声が再生されます。
オリジナルの動画が英語の場合はフランス語、ドイツ語、ヒンディー語、インドネシア語、イタリア語、日本語、ポルトガル語、スペイン語の音声が自動で生成されますが、元動画の音声が他言語の場合、自動で英語に吹き替えられます。以下はフランス語の動画です。
C'est sans doute LE meilleur gratin dauphinois que vous pourrez manger 🥔🤤 - YouTube
先ほどと同様に「音声トラック」をクリックすると、オリジナルのフランス語に加え、「英語」の項目が現れました。
自動吹き替えが利用できる動画には、概要欄に「いくつかの言語の音声トラックが自動生成されました」との表記が加わります。
YouTubeによると、ユーザーは吹き替え音声の作成のために特別な作業をする必要はなく、動画の言語を自動的に検出して他言語の吹き替え音声を生成するとのこと。また、生成された吹き替え音声が気に入らない場合、非公開にしたり削除したりすることも可能です。
YouTubeは「この技術はまだかなり新しく、完璧とは限りません。可能な限り正確になるように努力していますが、翻訳が正しくない場合や、吹き替えの音声がオリジナルの話者を正確に表していない場合があります」「Google DeepMindやGoogle翻訳チームと協力して、吹き替えをさらに正確で表現力豊かかつ自然なものにするための最先端の機能を提供し続けていきます」と述べています。
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