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Intelがゲルシンガー氏の後任選定のために次期CEOの候補者リストを作成開始、次のトップは誰なのか?


合計30年以上にわたりIntelに在籍し、2021年からは最高経営責任者(CEO)を務めていたパット・ゲルシンガー氏が2024年12月2日に退任・退職しました。しばらくはデビッド・ジンズナー最高財務責任者(CFO)とクライアント・コンピューティング事業部長のミシェル・ジョンストン・ホルトハウス氏が共同で暫定CEOを務めることになりますが、その裏で取締役会が着々と次期CEO選びを進めていると報じられました。

Intel approaches candidates for CEO role, including former board member Lip-Bu Tan | Reuters
https://www.reuters.com/business/intels-ceo-shortlist-candidates-include-former-board-member-lip-bu-tan-sources-2024-12-03/

Intel considers outside CEO to replace Pat Gelsinger, taps headhunters
https://www.cnbc.com/2024/12/03/intel-outside-ceo-candidates.html

Intel CEO Pat Gelsinger's Departure Opens Door to Deal Discussions - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2024-12-03/intel-s-ceo-departure-opens-door-to-fresh-deal-discussions

ロイターが取材した関係者によると、取締役会はIntel元取締役のリップ・ブー・タン氏を含む「主に外部の人物」をCEO候補として選定しており、CEOにふさわしいかどうかを評価し始めているとのこと。タン氏は2年間にわたりIntelの取締役を務めた人物ですが、2024年に突如退任しており、関係者はその理由について「従業員数の肥大化や受託生産に対する姿勢、リスクを嫌う官僚的な企業文化に不満を募らせていた」と語るなど、取締役会とは確執のある人物という評価があります。このほか、マーベル・テクノロジーのマット・マーフィーCEOにも打診しているという情報もあるそうです。

退任を発表したゲルシンガー氏は18歳でIntelに就職した技術者で、同社でバイスプレジデントや最高技術責任者(CTO)を経験したベテランです。2009年に一度Intelを離れましたが、2021年に復帰して2024年までCEOを務めました。

Intelがパット・ゲルシンガーCEOの退任・退職を発表、「Intelファミリーの一員として一緒に働いてきた世界中の仲間たちに感謝」 - GIGAZINE


情報筋によれば、ゲルシンガー氏の退任は「引退か解任か」を迫られた上での決断であり、背景には、Intelの業績を回復させるための計画が十分でないと取締役会が判断したことがあるといいます。

Intelは年々収益が悪化しており、2024年第2四半期には約2400億円分の赤字を計上し、従業員の解雇などでコスト削減を図るとの声明を出していました。ロイターによると、Intelの収益はゲルシンガー氏が就任した年から2年で3分の1近く減少しているとのことです。

Intelが2024年第2四半期の決算発表、2400億円超の赤字で約1万5000人の人員削減に踏み切る - GIGAZINE


Bloombergによるとゲルシンガー氏は「会社分割に断固として反対していた」との指摘があるようで、ゲルシンガー氏が退任したことで事業分割や売却の道が開けたとの見方もあるそうです。

例えば、QualcommのIntel買収案は「Intelの全株式を取得するのは複雑なため、買収の魅力が薄れた」という理由で破談に終わったと関係者は語っていますが、Bloombergは「製品事業など一部の買収を検討する可能性はある」と考察しています。また、Bloombergは関係者の話として、2015年に約170億ドル(約2億5500万円)でIntelが買収したアルテラ部門の一部売却について交渉が行われていることや、同じくIntelが買収したモービルアイの売却を行う可能性があるなどと伝えています。


ゲルシンガー氏の後任探しは「後半」の段階にあり、委員会を設置して数カ月以内に最終決定を下す予定だそうです。Intelはコメントを控え、タン氏のベンチャーキャピタルであるウォルデン・カタリストの代表はロイターのコメントの要請に応じませんでした。また、マーベル・テクノロジーのマーフィーCEOは、直近で行われた四半期決算説明会で「100%マーベルに集中している」と述べ、それ以前に報じられていた「Intelがマーフィー氏をCEOに検討している」とのニュースから来る懸念を払拭していました。

このほか、社内からCEOが選ばれる可能性があり、候補者にはジンズナーCFOや製品責任者のMJ・ホルトハウス氏が含まれる可能性があるとも伝えられています。

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in Posted by log1p_kr

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