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産業用ラズパイ「Raspberry Pi Compute Module 5」登場、ファン付きケースやI/Oボードもあり


Raspberry Pi 5の処理性能を保ちつつ産業用途や組み込み用途向けに小型化した「Raspberry Pi Compute Module 5」が2024年11月27日に発売しました。同時に、Raspberry Pi Compute Module 5と組み合わせて使えるI/Oボードやファン付きケースなども登場しています。

Raspberry Pi Compute Module 5 – Raspberry Pi
https://www.raspberrypi.com/products/compute-module-5/

Compute Module 5 on sale now from $45 - Raspberry Pi
https://www.raspberrypi.com/news/compute-module-5-on-sale-now/

Raspberry Pi Compute Module 5 Review: More power, same form factor | Tom's Hardware
https://www.tomshardware.com/raspberry-pi/raspberry-pi-compute-module-5-review

Raspberry Pi Compute Module 5の見た目はこんな感じ。Raspberry Pi 5と同様にBroadcom製のSoC「BCM2712」や独自設計コントローラー「RP1」などを搭載しています。RAM容量は「2GB」「4GB」「8GB」から選択可能で、ストレージ容量は「0GB」「16GB」「32GB」「64GB」から選べます。また、Wi-FiやBluetoothに対応したモデルもラインナップされています。


Raspberry Pi Compute Module 5は内蔵のeMMCフラッシュメモリだけでなく、PCIeで外付けしたSSDからのOS起動も可能です。一方で、microSDカードからのOS起動は不可能。海外メディアのTom's HardwareがRaspberry Pi Compute Module 5のOS起動速度を測定した結果はこんな感じ。内蔵eMMCフラッシュメモリより外付けSSDの方がわずかに高速です。


スペックは以下の通り。

製品名Raspberry Pi Compute Module 5
SoCBroadcom BCM2712
CPUArm Cortex-A76(Armv8)
CPUコア数4コア
CPU動作周波数2.4GHz
RAMLPDDR4-4267 SDRAM with ECC
1GB、2GB、4GB、8GB
ストレージeMMCフラッシュメモリ
0GB、16GB、32GB、64GB
無線(オプション)2.4 GHz、5.0 GHz IEEE 802.11 b/g/n/ac
Bluetooth 5.0、 BLE
有線LANギガビットイーサネット
外部接続1× PCIe Gen 2 (5Gbps)
1× USB 2.0
2× USB 3.0
最大30× GPIO(1.8V、3.3V)
最大5× UART
最大5× I2C
最大5× SPI
1× SDIO interface
1× DPI (parallel RGB display)
1× I2S
最大4× PWMチャンネル
最大3× GPCLK出力
2× 4レーン MIPI
映像出力2× HDMI 2.0(4K・60FPS出力に対応)
寸法55mm×40mm×4.7mm


Raspberry Pi Compute Module 5専用のI/Oボードもあります。


専用I/OボードにRaspberry Pi Compute Module 5を取り付けるとこんな感じ。


Tom's Hardwareによると、Raspberry Pi Compute Module 5はRaspberry Pi Compute Module 4向けに設計されたI/Oボードの一部を流用できるものの、Raspberry Pi Compute Module 4向けI/Oボード「Sourcekit PiTray mini」は動作しなかったそうです。


これは「Raspberry Pi Compute Module 5を取り付けたI/Oボード」がぴったり収まるケースです。空冷ファンも搭載されています。


専用のヒートシンクもあります。


アンテナはRaspberry Pi Compute Module 4と同じものを使用可能。


Raspberry Pi Compute Module 5本体やI/Oボード、ケース、ヒートシンク、アンテナ、電源、HDMIケーブル、USBケーブルが付属する「Raspberry Pi Development Kit for Compute Module 5」も用意されています。


Raspberry Pi Compute Module 5は45ドル(約6800円)で、日本の代理店「Switch Science」では発売に向けて各種申請作業が進んでいます。


また、「KSY」でも発売が予定されています。

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in ハードウェア, Posted by log1o_hf

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