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トランプ次期大統領がビッグテック規制派のブレンダン・カーをFCC委員長に指名、「GoogleやMetaなどのビッグテックによる検閲を取り締まる」と断言

by Gage Skidmore

ドナルド・トランプ次期大統領が、共和党員であるブレンダン・カー氏を連邦通信委員会の委員長に選んだと声明で発表しました。カー氏はGoogleやMetaなどのビッグテックに対する規制強化を主張してきた人物で、トランプ次期政権はテクノロジー業界を抑制する姿勢を示しています。

Donald J. Trump Post | Truth Social
https://truthsocial.com/@realDonaldTrump/posts/113501214659806466


Trump FCC Chair Pick Is Brendan Carr, Pro-Musk Republican - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2024-11-18/trump-designates-fcc-veteran-brendan-carr-as-chair-of-agency


Trump taps Musk-allied big tech critic Brendan Carr to head FCC - CBS News
https://www.cbsnews.com/news/trump-fcc-brendan-carr/

Trump's FCC pick has said he wants to ban TikTok, challenge Section 230 | TechCrunch
https://techcrunch.com/2024/11/18/trumps-fcc-pick-has-said-he-wants-to-ban-tiktok-challenge-section-230/

カー氏は2012年に連邦通信委員会に参加し、共和党系のアジット・パイ元委員長の法務顧問やアドバイザーを務めていました。また、トランプ次期大統領は、最初の大統領在任中の2017年にカー氏を連邦通信委員会の委員に指名しています。


カー氏はトランプ次期政権の政策提言書であるプロジェクト2025の第28章を執筆しています。その中で、Huaweiをはじめとする中国メーカーの製品の評価にはもっと注意を払うべきであり、HuaweiやZTE製の通信機器を交換する通信事業者に補償金を提供するプログラムに30億ドル(約4500億円)を投資したいとカー氏は述べました。

Carr Congratulates President Trump on Historic Election
(PDFファイル)https://static.project2025.org/2025_MandateForLeadership_CHAPTER-28.pdf


カー氏は特に「TikTokはアメリカの国家安全保障に深刻かつ容認できないリスクをもたらします。TikTokが何百万ものアメリカ人に提供するニュースや情報を決定することで、中国政府がアメリカへの影響力を行使するキャンペーンを実行するチャンスを与えています」と述べており、TikTokを厳しく規制するべきだという姿勢を見せています。

また、カー氏はビッグテックによる「コンテンツモデレーションの濫用とみなす行為」を取り締まるため、コンテンツプロバイダの免責を定めた通信品位法第230条の範囲を制限することを勧告しました。カー氏は「現行のビッグテックはブラックボックスのような状態で運営されており、Googleが検索結果を操作した時に小規模ビジネスのウェブトラフィックが突然減少したり、FacebookやYouTubeで投稿の削除やアカウント停止が一貫性なく行われたりするなどの問題がある」と指摘しました。

加えて、カー氏はトランプ大統領の勝利を祝うメッセージを2024年11月7日に発表し、その中で「アメリカ国民はワシントンに明確で決定的なメッセージを送りました。方針を変更する時が来たのです。そのため、FCCはあらゆる党派的または論争的な案件への取り組みを直ちに停止し、政権移行に焦点を当てるべきだという議会指導部の意見に同意します。政権移行が完了した後、FCCはビッグテックの規制、放送事業者が公共の利益のために運営されることの確保、そして国家安全保障上の利益を推進し法執行機関を支援しながら経済成長を促進することにおいて、重要な役割を果たすことになります」と述べています。

FEDERAL COMMUNICATIONS COMMISSION |Brendan Carr
(PDFファイル)https://docs.fcc.gov/public/attachments/DOC-407296A1.pdf


さらに2024年11月15日には、カー氏はX(旧Twitter)上で、「Facebook、Google、Apple、Microsoftなどが検閲カルテルで中心的な役割を果たしてきました。ジョージ・オーウェル風にいえばNewsGuard(報道防衛隊)は、事実確認をする団体や広告代理店と共に、偏向報道の強制を助けてきました。検閲カルテルは解体されなければなりません」とコメントし、Googleのスンダー・ピチャイCEOやMetaのマーク・ザッカーバーグCEO、Microsoftのサティア・ナデラCEOやAppleのティム・クックCEO宛ての書簡を公開しました。


カー氏は、トランプ次期政権で政府効率化省(DOGE)のトップに起用された実業家のイーロン・マスク氏と盟友関係にあるといわれています。カー氏がFCCの委員長に就任することで、ビッグテックが規制強化にあえぐ一方で、マスク氏のStarlinkの衛星ネットワーク事業がさらに拡大する可能性が高いといえます。

マスク氏が経営する衛星インターネットサービス・Starlinkが、2020年後半に政府から8億8500万ドル(約1360億円)の助成金を支給されたことが決定したものの、当時のFCCが「農村家庭にStarlinkの機器が十分に分配されることが証明されていない」と主張したことで取り消された時、カー氏は「これは左派の最大の標的の一人であるマスク氏に対する規制法戦争に過ぎない」と語り、声高に反対したそうです。

トランプ次期大統領は「カー委員長は言論の自由の戦士であり、アメリカ人の自由を抑圧して経済を阻害してきた規制法と戦ってきました。彼は、アメリカの雇用創出者と革新者を苦しめてきた規制の猛攻を終わらせ、FCCがアメリカの地方に成果をもたらすことを保証します」と声明で述べました。

by Gage Skidmore

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in Posted by log1i_yk

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