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AI検索エンジンの「Perplexity」が間もなく広告掲載を開始、単価も明らかに


AIチャットボットを搭載した検索エンジンの「Perplexity」が、2024年第4四半期(10~12月)から広告の掲載を開始するとCNBCが報じています。Perplexityでは「広告を1000回表示させるのにかかる費用が50ドル(約7300円)以上」になるとのことです。

Perplexity AI plans to start running search ads in fourth quarter
https://www.cnbc.com/2024/08/22/perplexity-ai-plans-to-start-running-search-ads-in-fourth-quarter.html


Perplexity Reportedly Plans Ads for AI Search App
https://www.pymnts.com/news/artificial-intelligence/2024/perplexity-plans-ads-ai-search-app/

Inside the Deck Perplexity Is Using to Pitch Advertisers
https://www.adweek.com/programmatic/inside-the-deck-perplexity-is-using-to-pitch-advertisers/

Perplexity AI to launch ads on search platform by fourth quarter | Reuters
https://www.reuters.com/technology/artificial-intelligence/perplexity-ai-launch-ads-search-platform-by-fourth-quarter-2024-08-22/

Perplexity AI To Start Running Ads In Q4 As AI-Assisted Search Gains Popularity - TV News Check
https://tvnewscheck.com/uncategorized/article/perplexity-ai-to-start-running-ads-in-q4-as-ai-assisted-search-gains-popularity/

CNBCはPerplexityがアプリの普及と利用拡大を宣伝するために作成したプレゼンテーション資料を独自に入手しました。この資料によると、Perplexityは毎月200万回以上ダウンロードされており、2億3000万件以上のクエリに回答しているとのこと。アメリカだけで見ると、Perplexityを使った検索件数は過去1年間で8倍も増加しているそうです。


そんなPerplexityは2024年4月に資金調達を実施し、企業の評価額が10億ドル(約1460億円)を超えると推計されました。Perplexityの評価額はわずか3カ月で2倍以上に膨れ上がった計算になります。しかし、Perplexityの人気が高まるにつれ、同社は「クローラーをブロックするrobots.txtを無視している」ことを指摘されるようになっていました。

生成AI検索エンジンのPerplexityはクローラーを防ぐ「robots.txt」を無視してウェブサイトから情報を抜き出している - GIGAZINE


指摘を受け、Perplexityは情報源を引用する方法を変更し、生成されたコンテンツの引用元を直接表示するようアップデートを施しています。これに加えて、Perplexityは広告収入の一部をAIによる回答で引用した記事の作成者に分配する広告収益分配プログラムも立ち上げました。この広告収益分配プログラムにはFortune、TIME、Entrepreneur、Der Spiegel、WordPressなどが参加しています。

AI検索結果に記事の盗用を指摘されていたPerplexityが大手メディアと広告収益を分配するプログラムを立ち上げ - GIGAZINE


Perplexityの最高ビジネス責任者であるドミトリー・シェベレンコ氏は、2024年7月に1つの回答に1つのパブリッシャーの記事が3本使われた場合、通常の3倍の収益を受け取ることになると語りました。なお、シェベレンコ氏は2024年末までにプログラムに参加するパブリッシャーの数を30まで伸ばすことを目標としていると語っています。

CNBCが匿名の情報筋から独自に入手した情報によると、Perplexityは広告においてCPM(広告を1000回表示させるのにかかる費用)と呼ばれる指標を採用しており、Perplexityの検索サービスのCPMは50ドル以上になる模様。なお、検索マーケティング企業のSemrushはPCのディスプレイ広告のCPMが約2.5ドル(約360円)、モバイル動画のCPMが11.1ドル(約1600円)と推計しているのを踏まえると、Perplexityの広告サービスがいかに高単価かがわかります。

Perplexityは広告カテゴリとしてテクノロジー・健康・医薬品・芸術・娯楽・金融・食品などのトピックを扱う予定。広告主はPerplexityが出力した回答の下に表示される「関連する質問」のスポンサーとなり、画面の右側もしくは回答に表示されるディスプレイ広告の広告枠を購入することができます。

この他、Perplexityはユーザーの10人中8人以上が学士号を取得しており、10人中3人が上級管理職に就いており、65%が医学・法律・ソフトウェアエンジニアなどの高収入なホワイトカラー専門職に就いていることもアピールしています。

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in ソフトウェア,   ネットサービス, Posted by logu_ii

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