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テック企業Salesforceが営業マンに代わる営業AIを販売するため営業マン1000人を雇用


顧客管理ソフトウェア等を販売するSalesforceが、同社の新しい生成AI製品「Agentforce」の販売を促進するため、1000人以上の従業員を雇用する予定であることがわかりました。Agentforceは人間の監督なしに顧客サポートや営業開発などのタスクをこなすことができるとされています。

Salesforce to Hire 1,000 People for AI Product Sales Push - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2024-11-08/salesforce-to-hire-1-000-salespeople-for-ai-agent-push

Salesforce to hire over 1,000 workers to boost AI product sales 
https://www.verdict.co.uk/salesforce-to-hire-1000-people/

AgentforceはSalesforceのプラットフォーム上で使用できるツールで、顧客とのやりとりを解決したり、自社製品への関心が高い顧客を選別したり、マーケティングを見直したりといった意思決定やアクションを実行できます。従来の一般的なチャットボットとは異なり、高度な推論能力を駆使して自律的にタスクを実行するAIエージェントを構築できるそうです。


Bloombergによると、SalesforceはAgentforceの販売を促進するために1000人以上の従業員を雇用する予定とのこと。

Agentforceは発売から1カ月程度しか経過していませんが、Salesforceいわく「信じられないほどの反響がある」とのことで、Agentforceの売上増を図る狙いがあると見られます。

Salesforceのマーク・ベニオフCEOは「新しいAI製品の驚くべき勢いを利用するべく、新規採用を行いました」と話しました。


顧客管理ソフトウェアのトップセラーであるSalesforceは、2024年からAI戦略を転換し、人間の監督なしに顧客サポートや営業開拓などのタスクをこなす「エージェント」と呼ばれるツールに焦点を当て始めました。Agentforceは2024年10月に発売されたばかりで、当初の価格は会話1回につき約2ドル(約310円)でした。

Bloombergは、「サンフランシスコに本社を置くSalesforceは、人員削減や、一部の顧客にセルフサービスやサードパーティ購入オプションを利用するよう説得することで、営業経費の抑制に努めてきた」と指摘し、SalesforceはAgentforceの販売で従業員の負担を軽減する狙いがあるのではと示唆しました。


ビジネス向けの自律型AIはServiceNowやMicrosoftなど他のソフトウェアメーカーも開発していて、Microsoft傘下のビジネスSNS「LinkedIn」は採用担当者向けの「人材を募集するプロセスを補助することができるAI」を開発して有料で展開しています。

LinkedInが求人担当AIエージェント「Hiring Assistant」をリリース - GIGAZINE


なお、2024年1月時点でSalesforceの従業員数は7万2682人です。新規採用のニュースがあったことでSalesforceの株価は前日比2.5%上昇し、過去最高値を付けました。

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in Posted by log1p_kr

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