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【訃報】Google最初期のメンバーでYouTubeの元CEOでもあるスーザン・ウォジスキ氏が死去


Googleの立ち上げ当初からのメンバーのひとりであり、YouTubeの前CEOでもあるスーザン・ウォジスキ氏が、肺がんで亡くなりました。56歳でした。

Former YouTube CEO Susan Wojcicki has passed away at age 56 | TechCrunch
https://techcrunch.com/2024/08/09/former-youtube-ceo-susan-wojcicki-has-passed-away-at-age-56/


Susan Wojcicki Dead: Former YouTube CEO Was 56
https://www.hollywoodreporter.com/business/business-news/susan-wojcicki-dead-former-youtube-ceo-1235971360/

Former YouTube CEO Susan Wojcicki Passes Away From Cancer
https://news.abplive.com/business/former-youtube-ceo-susan-wojcicki-passes-away-from-cancer-1709277

ウォジスキ氏はGoogleの最初の20人の従業員のひとりとして知られている人物です。ウォジスキ氏はスタンフォード大学の博士課程の学生だった当時、友人のラリー・ペイジ氏とセルゲイ・ブリン氏(Googleの創設者)にカリフォルニア州メンロパークの自宅のガレージを貸したことがきっかけで、Googleに関わるようになったことで知られています。Google設立当初のウォジスキ氏の自宅ガレージに関する逸話は、Googleの25周年を記念して公開されたブログ記事の中でも明かされていました。

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Googleは2006年にYouTubeを16億5000万ドル(約2400億円)で買収しており、これは当時としては天文学的な金額でした。この買収はウォジスキ氏自身がペイジ氏とブリン氏に提案したものであることが複数の報道により明らかになっています。その後、ウォジスキ氏は2014年にYouTubeのCEOに就任し、2023年初頭に退任するまでの9年間、その役職を務めました。ウォジスキ氏のリーダーシップの下、YouTubeはGoogleにとって数千億円の収益を生み出すドル箱プラットフォームへと成長。2023年第4四半期(10月~12月)にはYouTubeは広告販売を通じて92億ドル(約1兆3500億円)もの売上を計上しており、これはGoogleの親会社であるAlphabetの総売上の10%超に相当します。

なお、ウォジスキ氏は2023年初頭にYouTubeのCEOを退任する際、その理由を「家族、健康、そして私が情熱を注いでいる個人的なプロジェクトに焦点を当てた新しい章を始めるため」と説明していました。

YouTubeのスーザン・ウォジスキCEOが辞任 - GIGAZINE

by Fortune Live Media

現地時間の2024年8月9日(金)夜、ウォジスキ氏の夫であるデニス・トローパー氏がFacebookを更新し、ウォジスキ氏が亡くなったことを伝えました。トローパー氏は「深い悲しみと共に、スーザン・ウォジスキの訃報をお伝えします。26年間連れ添った最愛の妻であり、5人の子どもたちの母親でもあるスーザンは、非小細胞肺がんとの2年間の闘病生活の末、今日私たちのもとを旅立ちました。スーザンは私の親友であり、人生のパートナーであるだけでなく、素晴らしい頭脳の持ち主で、愛情深い母親であり、多くの人々にとって親愛なる友人でもありました。彼女が私たち家族と世界に与えた影響は計り知れません。我々は心を痛めていますが、彼女と過ごせた時間に感謝しています。この困難な時を乗り越えるために、どうか私たち家族のことを思ってください」と投稿しています。


イェール大学医学部によると、肺がんには2つの主要な種類が存在しており、そのうちのひとつであり、最も一般的な肺がんが非小細胞肺がんです。非小細胞肺がんの症状は一般的な病気のものと間違われることが多いため、非小細胞肺がんと診断された人の80%がすでに進行期に入っているそうです。


ウォジスキ氏とトローパー氏は、2024年2月にカリフォルニア大学バークレー校の新入生だった19歳の息子マルコ・トローパー氏を薬物の過剰摂取で亡くすという悲痛な事故を経験したばかりでした。

Googleのスンダー・ピチャイ氏も、「2年間のがんの闘病の末、親友であるスーザン・ウォジスキを失い、信じられないほど悲しいです。彼女は誰よりもGoogleの歴史の中核を担う存在であり、彼女のいない世界を想像するのは難しいです。彼女は素晴らしい人物であり、リーダーであり、友人であり、世界に多大な影響を与えました。私は彼女を知ることでより良い人間になった数え切れないほどのGoogle社員の1人です。私たちは心から彼女を恋しく思います。彼女の家族に心よりお見舞い申し上げます。スーザンのご冥福をお祈りします」と自身のX(旧Twitter)アカウントで投稿しています。


なお、ウォジスキ氏の姉妹のひとりであるアン・ウォジスキ氏は遺伝子診断サービス23andMeのCEOで、もうひとりの姉妹であるジャネット・ウォジスキ氏はカリフォルニア大学サンフランシスコ校の小児科教授を務めています。ウォジスキ氏の母親であるエスター・ウォジスキ氏も著名な教育者で、成功する子どもを育てる方法について記した複数の著書を執筆しています。

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in メモ, Posted by logu_ii

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