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火星探査機キュリオシティが硫黄の岩石を発見、「砂漠でオアシスを発見するようなもの」と科学者


硫黄を含む化合物「硫酸塩」が豊富な火星の地域を探査していたキュリオシティが、硫黄でできた岩石を発見しました。火星に純粋な硫黄が存在するという事実に科学者は沸き立ち、「最も予想外な発見」と指摘しました。

NASA’s Curiosity Rover Discovers a Surprise in a Martian Rock - NASA
https://www.nasa.gov/missions/mars-science-laboratory/curiosity-rover/nasas-curiosity-rover-discovers-a-surprise-in-a-martian-rock/


NASA’s Curiosity rover makes its ‘most unexpected’ find on Mars | CNN
https://edition.cnn.com/2024/07/20/science/nasa-curiosity-rover-mars-sulfur-rocks

火星探査車・キュリオシティは2023年10月から硫酸塩が豊富な特定の地域を探査していました。これまでは硫黄と他の物質が混ざったものしか見つかっていませんでしたが、あるときキュリオシティが乗り越えた岩が偶然割れ、そこから「黄色い結晶」が確認されたそうです。

NASAの研究者が詳しく調べたところ、その結晶は純粋な硫黄であることが判明。研究者たちは「全く予想もしていなかった」と発見を喜びました。


キュリオシティプロジェクトの研究員であるアシュウィン・ヴァサヴァダ氏は、「純粋な硫黄でできた石の原野を見つけることは、砂漠でオアシスを見つけるようなものです。そこにあるはずのないものですから、なぜそこにあるのかを説明しなければならないのです。奇妙で予期せぬものを発見することはエキサイティングです」と述べました。

純粋な硫黄は、地球であれば主に熱水噴出孔のような場所で見つかるそうです。ヴァサヴァダ氏は「最初は水路によって運ばれてきた破片かと思いましたが、特定の地域で均一に形成されたものと考えて間違いないでしょう」と指摘。今回キュリオシティが探査していた地域は水の流れによって削られたとされており、今回の発見により、火星の地形がどのように変化したのかをより深く理解するのに役立つとヴァサヴァダ氏はコメントしました。

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in Posted by log1p_kr

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