探偵がウザ可愛い死に神ちゃんと一緒に未解決事件を解決する推理アクションADV「超探偵事件簿 レインコード プラス」プレイレビュー
2023年にNintendo Switch向けに発売された「超探偵事件簿 レインコード」の映像を強化してダウンロードコンテンツもすべて収録した「超探偵事件簿 レインコード プラス」が、2024年7月18日(木)にリリースされます。人気推理ADV(アドベンチャー)「ダンガンロンパ」シリーズの制作陣による「ダークファンタジー推理アクション」になっているとのことで、一足先にプレイする機会を得られたので実際に遊んでみました。
超探偵事件簿 レインコード プラス | スパイク・チュンソフト
https://www.spike-chunsoft.co.jp/raincode/plus/
「超探偵事件簿 レインコード プラス」のアナウンストレーラーを以下で見ることができます。
PS5/steam/Xbox Series X|S『超探偵事件簿 レインコード プラス』アナウンストレーラー - YouTube
主人公はユーマ=ココヘッド。未解決事件の解決を目指す探偵の世界的組織「世界探偵機構」のメンバー。横にいるのは、なぜかユーマと契約したという死に神ちゃん。ユーマが死に神ちゃんとの契約の影響で、記憶喪失となっているところから物語はスタート。なお、本当はプロローグに当たる0章もありますが、今回は割愛。
ユーマは、世界的企業のアマテラス社が牛耳る自治区「カナイ区」の探偵事務所に、世界探偵機構の命令で身を寄せています。
カナイ区唯一の探偵事務所を経営するヤコウ=フーリオ。アマテラス社と世界探偵機構は犬猿の仲であり、アマテラス社がにらみを効かせているカナイ区では、探偵は虐げられる職業。そのため、ヤコウはアマテラス社からの攻撃から逃げるように、潜水艦の中に探偵事務所を構えています。
そんな時、世界探偵機構のトップであるナンバー1から、カナイ区最大の秘密を解き明かせという命令が下ります。
そんなわけで、「超探偵」たちを呼んでこいというヤコウからのお使いのついでに、カナイ区の町をうろついて情報収集。
探索パートで走り回れるカナイ区のあちこちでは、チェックしたり話しかけたりできるポイントが複数あり、これらをチェックすると探偵ポイントがゲットできます。町の探索には制限時間がないので、自由に走り回って好きなところを調べまくります。
集めた探偵ポイントは、ユーマのスキルアップに使えます。
そんなこんなで街を探索するユーマと死に神ちゃん。なお、死に神ちゃんはユーマ以外の人には基本的に見えません。
ホテルのレストランで朝食を取っている超探偵たちを発見。
ただし、まだ見つかっていない超探偵もいるとのことでホテルを出たところ、街の一角にある時計塔で殺人事件が発生したことが判明。
急いで現場にかけつけると、容疑者として時計職人が逮捕されており、その息子である少年が無実を訴えていました。現場はカナイ区における法執行機関であるアマテラス社保安部が仕切っており、息子を助けに出たユーマも一緒に連行されそうになってしまいました。
そこに登場したのが、超探偵であるハララ=ナイトメア。
ハララの助けも借り、少年のために謎を解決すると決意します。
というわけで、犯行現場となった時計塔に向かいます。
現場では、死体を含めたさまざまなポイントを調査することができます。
調査した内容は「解鍵」として、自分の手元にファイリングされます。
現場に残された痕跡を探し、くまなく調査を行います。
現場の調査を終えて探偵事務所に戻ると、事件現場を荒らされてご立腹のアマテラス社保安部が怒鳴り込みにきていました。制限時間以内に謎を解かなければ、探偵事務所が壊滅してしまう危機です。
過去にも同様の手口による殺人事件が発生していたとのことで、過去の事件現場にも向かいます。しかし、当然ながらすでに現場はきれいに修復された状態。
ここで、ハララの特殊能力である「過去視」が発動。実は、世界探偵機構に属する「超探偵」とは、調査や推理に役立つ超常的な「探偵特殊能力」を有している探偵のこと。
ハララの能力により、「第一発見者が目撃した瞬間の現場」が再現されました。この現場を調査することで、さらなる情報を収集します。
すべての現場を調査し終わって、再び潜水艦の前に戻り、真犯人を捕まえてみせる!と豪語するユーマ。
探索パートですべての証拠が集まったということで、ここからはずっと一緒についてきていた死に神ちゃんの出番。
死に神ちゃんが突然異次元へとつながるワープホールのようなものを作り出します。
そして、本来の姿であるツインテールのセクシー美少女に変身した死に神ちゃん。
死に神ちゃんの能力は、謎が具現化した「謎迷宮」に干渉できること。
ユーマたちはこの謎迷宮を攻略することで、真相の解明を目指します。
真相を突き止めるために必要なのが、ユーマにだけが振るうことができる「解刀」
謎迷宮の攻略パートは基本的に移動しながら謎と出くわすと解決していくという内容。
謎迷宮は謎が具現化した存在なので、途中で小さな謎が道を阻むことがあり、その都度自分がこれまでの調査で手に入れた手がかりを元に推理を行い、謎を解決していきます。
他にも、現場を再現しながら事件のトリックにつながる推理を確認するパートもあります。
また、攻略中に現場の捜査を行うこともありますが、その途中で「謎怪人」が邪魔をしてくることも。謎怪人の見た目は、事件の捜査を邪魔しようとするアマテラス社保安部の姿に似ています。
そして始まるのが「推理デスマッチ」
推理デスマッチは、謎怪人が放つ「言葉」をよけながら、適切な手がかりを使って相手の発言に切り込んで反論していくというスタイル。
また、推理を詰めていくなかで、死に神ちゃんも謎解きに協力してくれることも。
推理に成功すると、水着姿の死に神ちゃんがセクシーポーズを取ってくれます。
そんなこんなで、謎迷宮のさまざまなギミックや謎怪人の妨害と戦ううちに、少しずつ事件の真相が見えてくるようになります。
そして、最後の真犯人を追い詰める段階になると、真犯人のいる城を崩しにかかります。
巨大化した死に神ちゃんに乗り込んで、文字通り城まで突っ走る「大進撃 死に神ちゃん」
城までの道をふさぐ城壁をぶち壊したり、飛んでくる鉄球を蹴り飛ばしたりしながら、巨大な死に神ちゃんが城に突進。
そして、城にたどり着くと「超推理フィナーレ」が始まり、これまでの推理をすべてまとめます。
事件の最初から最後までの道筋を、まるでマンガのコマを埋めるように補完していき、すべての真相を明らかにします。
「超探偵事件簿 レインコード プラス」は最初から怒とうの展開が続き、一気に世界観に引き込まれる作品となっています。シナリオの軸となる謎は良質で、非常によくできているのですが、ちゃんと街の探索や謎迷宮の攻略を進めていくうちに「あれ?もしかしてここはおかしくないか?」「やっぱりあいつが怪しいんじゃないか?」というように、プレイヤーも同時進行で推理を展開できるようになっており、「よく分からないまま探索をすすめていき、よく分からないまま真相が明らかになっていく」ということはありません。序盤は謎自体の難度もそこまで高くなく、「ミステリーが好きという人であればかなり早い段階で真相に気付けるかも?」というところ。
「超探偵事件簿 レインコード プラス」は旧作「超探偵事件簿 レインコード」よりも映像が強化されているとのこと。今回はPlayStation 5版をプレイしましたが、サイバーパンク感のあるカナイ区の街並みや、セクシーキュートな死に神ちゃん(本来モード)の姿など、高解像度になることで映像の迫力はかなりのものでした。また、旧作よりもロード時間なども改善されているそうです。
推理アドベンチャーとアクションのバランスはちょうどよく、アクションが苦手でも問題なくプレイできます。あくまでもアドベンチャー部分がメインで、「ダンガンロンパ」と同じようなプレイ感覚がありますが、「ダンガンロンパ」シリーズよりも演出やムービーが凝っている印象。また、ダウンロードコンテンツもすべて含まれるので、PS5・Xbox・PCで新しくプレイするのであれば「超探偵事件簿 レインコード プラス」がおすすめです。
「超探偵事件簿 レインコード プラス」は2024年7月18日発売。対応プラットフォームはPlayStation 5・Steam(PC)・Xbox Series S/Xで、希望小売価格は税抜6350円。また、Amazon.co.jpでは小説「超探偵のなり方 ハララ=ナイトメアの場合」が特典についたAmazon.co.jp限定バージョンが税込6985円で購入可能です。
Amazon.co.jp: 【PS5】超探偵事件簿 レインコード プラス【予約特典】小説「超探偵のなり方 ハララ=ナイトメアの場合」(外付け) 【Amazon.co.jp限定】オリジナルデジタル壁紙(スマホ)配信 : ゲーム
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