レビュー

横スクロールSTGの金字塔「ダライアス」シリーズの3Dタイトル2作品に新要素を加えて収録した「ダライアス コズミックリベレーション」をプレイしてみた


タイトーの人気横スクロールシューティングゲーム「ダライアス」シリーズの第4作目を忠実移植しつつ高解像度(HD)化した「GダライアスHD」と、2010年稼働の「ダライアスバースト アナザークロニクル」を家庭用に移植しつつ新要素を加えた「ダライアスバースト アナザークロニクルEX+」を1本にまとめた「ダライアス コズミックリベレーション」を実際にプレイしてみました。

DARIUS COZMIC REVELATION|株式会社タイトー
https://darius.jp/revelation/index.html

「GダライアスHD」と「ダライアスバースト アナザークロニクルEX+」はそれぞれ単品でもダウンロード販売されているタイトルです。今回「ダライアス コズミックリベレーション」のディスクを読み込んだところ、「GダライアスHD」と「ダライアスバースト アナザークロニクルEX+」がそれぞれ別個にインストールされました。


◆GダライアスHD
GダライアスHDでは、Gダライアスの5バリエーションを遊ぶことができます。まずは1997年稼働のアーケード版を完全移植した「Gダライアス」


その「Gダライアス」を高解像度にリマスターした「GダライアスHD」


「Gダライアス Ver.2」は「Gダライアス」の稼働開始からおよそ1年後に登場したマイナーチェンジ版で、初心者モードの追加、ゲームバランスの大幅な調整、ゲームスピードの高速化など、大きな変更が追加されています。


その「Gダライアス Ver.2」を高解像度にリマスターした「GダライアスHD Ver.2」


そして、1998年にPlayStationに移植された家庭用「Gダライアス」を移植した「Gダライアス(CS版)」が収録されています。CS版はアーケード版に近いものの処理落ちが多く、ゲームスピードが変わるためにBGMが途中で途切れるといった仕様がそのまま盛り込まれています。


というわけで、まずはアーケード版移植である「Gダライアス」をプレイしてみました。実際のゲーム画面自体はアスペクト比が4:3で、モニターに映し出される全体の画面は16:9。そのため、左右に生まれる余白にはゲーム中のさまざまな情報を表示する「ガジェット」が配置されています。


実際に「Gダライアス」をプレイしてみたムービーが以下。Gダライアスは横スクロールシューティングですが、「ダライアス」シリーズとしては初めてフルポリゴンのグラフィックスを採用しているのが特徴です。

PS4「ダライアス コズミックリベレーション」でGダライアス(アーケード移植版 Ver.1.0)をプレイしてみた - YouTube


「ダライアス」シリーズは色のついた敵を倒すとアイテムをゲットでき、自機をどんどんパワーアップさせていくのが肝。Gダライアスでもこのパワーアップシステムが採用されています。画面内に登場する赤い敵が登場。


この敵を倒すと赤いカプセルが出現。この赤いカプセルを取ると、ショットが1段階パワーアップします。


今どれだけパワーアップしているのかは左上のゲージに表示されます。


そして、Gダライアスの大きな特徴が「キャプチャー」です。前作の「ダライアス外伝」でも一部の敵を味方にすることができましたが、今作では雑魚も含めてすべての敵を味方にすることができるようにしました。敵をキャプチャーするにはキャプチャーボールを当てる必要がありますが、キャプチャーボールの数は有限。紫のカプセルアイテムはキャプチャーボールの残数を増やします。


ステージ途中に出現した中ボスにキャプチャーボールを当ててみます。


すると、中ボスが自機に張り付いて、一緒に攻撃をしてくれます。


この中ボスは誘導ミサイルを発射するので、四方八方からくる敵への対応力が上がります。


キャプチャーした敵を、キャプチャーボタンを押してリリースすると、ボムとして使うことができます。爆発エフェクトが出ている間は自機が無敵となるので、使いどころが重要。


また、ショットボタンを長押ししてから離すことで、αビームを発射できます。ほとんどの敵を一掃できるほか、敵が撃ってきた弾も広範囲で消すことができるので、前方に対しては無敵に近い武器です。ただし、ボムもαビームも、発射するとキャプチャーした敵が消えてしまうので注意が必要。


そんなこんなでボスに到達。ダライアスシリーズではおなじみの「WARNING!」が表示されます。


今作は「前作のダライアス外伝」に引き続き4:3の1画面ですが、フルポリゴンを駆使したグラフィックスで、ボスの登場もかなりのインパクトがあります。


α面のボスであるエクリプスアイの瞳に映るシルバーホーク


キャプチャーシステムを駆使すれば、初心者でもさっくり倒せます。


「Gダライアス」は「ダライアス」シリーズでもおなじみのルート分岐システムを採用しており、ステージ自体は5ステージ分をプレイできますが、ステージは全部で15ステージあります。また、1つのステージ内でさらに2つに展開が分岐するので、その組み合わせは数え切れないほど。リプレイ性が高く、自分が好きなルートを確立してやり込むことも可能です。


「GダライアスHD」は「Gダライアス」のグラフィックスを高解像度にリマスターしたもので、内容は同じです。高解像度でどんな画面になるのかは以下のムービーを見るとわかります。

高解像度にリマスターされた「GダライアスHD」をPS4「ダライアス コズミックリベレーション」でプレイしてみた - YouTube


以下はGダライアスとGダライアスHDで同じ画面を並べてみたところ。中央にあるスライドバーを左右に動かすことで、GダライアスHDでどれだけ画質が向上したのかがよくわかります。



「OPTION SETTEING」ではさまざまな設定が可能です。「GAME CONFIG」はこんな感じ。


「SCREEN」ではゲーム画面の表示方法や大きさ、壁紙の種類を選択できます。


「GADGET」は左右に表示されるガジェットについて設定可能。


「SOUND」ではボディソニックの再現が可能。「Gダライアス」は基本的には一般的なアーケード筐体(きょうたい)で稼働していましたが、テアトロ50EXというアーケード筐体では振動で音響を強化する「ボディソニック」が実現されていました。このボディソニックを、コントローラーの振動で体験できるというのが「GダライアスHD」の特徴の1つ。


「ACHIEVEMENT」では実績を見ることができます。


また、「RANKING」ではオンラインで集計されたスコアランキングが表示されます。


ランキングからはプレイヤーのリプレイを表示可能。ゲームプレイだけではなく、プレイヤーの入力タイミングもチェックすることができます。


「Gダライアス」を含め、「ダライアス」シリーズにはちゃんとストーリーや世界観が用意されているのですが、ゲームをプレイする上ではあまり語られません。「Gダライアス(CS版)」はPlayStation版を準拠とした家庭版の移植で、オープニングムービーも用意されているのが特徴で、自機に搭乗するパイロットの姿が明らかにされます。


基本的にはアーケードと同じですが、アーケード版よりも処理落ちする場面が多く、プレイしているとややもっさりした感覚を得るかも。


◆ダライアスバースト アナザークロニクルEX+
「ダライアスバースト アナザークロニクルEX+」は、2010年からアーケードで稼働する「ダライアスバースト アナザークロニクルEX」の家庭用移植版です。タイトルに「+」とある通り、アーケード版をそのまま移植しただけではなく、追加要素も搭載されています。


実は「ダライアスバースト アナザークロニクルEX」は、完全新作である「CSモード」を搭載した家庭用移植版「ダライアスバースト クロニクルセイバーズ」がすでに存在しています。「ダライアスバースト アナザークロニクルEX+」はこのCSモードがなく、基本的にはアーケード版を基本としているのがポイント。

シューティングファン待望の名作が復活し完全新作モード搭載の「ダライアスバースト クロニクルセイバーズ」をサクッとプレイしてみました - GIGAZINE


「ダライアスバースト クロニクルセイバーズ」との大きな違いは、アーケード版だと期間限定でプレイできたイベントを遊べる「イベントモード」が追加されていること。


遊べるイベントはこんな感じ。


また、自機のバリエーションに、CSモードで選択できた「ムラクモ シルバーホーク バースト」が追加されています。


ムラクモ シルバーホーク バーストを使って「ダライアスバースト アナザークロニクルEX+」のオリジナルモードをプレイしてみたところが以下のムービー。

「ダライアスバースト アナザークロニクルEX+」をムラクモ シルバーホーク バーストでプレイしてみた - YouTube


アーケード版の移植なので32:9の2画面はそのまま。


「ダライアスバースト」の大きな特徴であるバースト。太いビームを発射して敵を一掃することができます。


ボスもバーストを発射してきますが、敵のバーストに合わせてこちらのバーストを発射すると、敵のバーストを無効化しつつ大ダメージを与えられる「カウンターバースト」が発射できます。


また、ムラクモ シルバーホーク バーストは、任意の場所にバースト発射装置を置く「バースト設置」ができない代わりに、自機の周りにいる4つのサポートユニットを3パターンに展開することができます。


「ダライアス コズミックリベレーション」はPlayStation 4版とNintendo Switch版があり、通常版の価格は税込6800円です。両方ともAmazon.co.jpで購入可能で、記事作成時点だとPlayStation 4版が税込5165円、Nintendo Switch版が税込5973円で注文できます。

Amazon.co.jp: ダライアス コズミックリベレーション 通常版 -PS4 : ゲーム


Amazon.co.jp: ダライアス コズミックリベレーション 通常版 -Switch : ゲーム

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
ロックオンレーザーで有名なあの名作シューティング「レイフォース」「レイストーム」「レイクライシス」がついにNintendo Switchでプレイできるようになった「レイズ アーケード クロノロジー」レビュー、2人同時プレイももちろん可能でオプション設定がとにかく充実 - GIGAZINE

タイトーの卓上ミニ筐体「EGRETⅡ mini」の収録タイトルをプレイしながら昭和と平成を駆け抜けたタイトーの歴史を追いかけてみた - GIGAZINE

40種類以上の名作アーケードゲームが遊び放題で自宅をゲーセン化できるタイトー「EGRETⅡ mini」で遊んでみました - GIGAZINE

7+1種類の武器を使い分ける縦スクロールSTG「レイディアントシルバーガン」をNintendo Switchでプレイしてみた - GIGAZINE

音楽と光と振動が融合して気持ち良くなるSTG「Rez Infinite」のPS5版がPlayStation VR2に対応するのでプレイしてみたレビュー - GIGAZINE

・関連コンテンツ

in レビュー,   動画,   ゲーム, Posted by log1i_yk

You can read the machine translated English article here.