レビュー

ロックオンレーザーで有名なあの名作シューティング「レイフォース」「レイストーム」「レイクライシス」がついにNintendo Switchでプレイできるようになった「レイズ アーケード クロノロジー」レビュー、2人同時プレイももちろん可能でオプション設定がとにかく充実


タイトーの名作シューティングゲーム(STG)の3部作「レイフォース」「レイストーム」「レイクライシス」を1本にまとめた「レイズ アーケード クロノロジー」が、Nintendo SwitchとPlayStation 4向けソフトとして2023年3月9日に登場しました。 シューティングゲーム史に残る名作シリーズがHDリマスター版も含めて5本収録されているとのことで、レイシリーズ3部作すべてをNintendo Switchでたっぷり遊んでみました。

レイズ アーケード クロノロジー | 株式会社タイトー
https://www.taito.co.jp/rayzarcadechronology

◆第1作「レイフォース」
レイシリーズ1作目は、1994年に発表された「レイフォース」です。緻密なドット絵で構成された2D縦スクロールSTGで、「敵をロックオンしてレーザーを撃つ」というレイシリーズの特徴を初めて採用した作品です。


レイフォースがどんなゲームなのかは以下のムービーを見るとわかります。

レイシリーズ第1作「レイフォース」レビュー、2Dで美しいホーミングレーザーを描く縦スクロールSTG - YouTube


画面アスペクト比は3:4で、縦画面となっています。


操作は移動とショット、レーザーのみ。自機「X-LAY」の少し上に表示されているのが、ロックオンの照準です。


戦艦から飛び出てきた敵に照準を合わせます。同時にロックオンできる数は初期だと5体までですが、敵を倒して得られるアイテムをゲットすることでロックオンできる数は最大8体まで増えます。


レーザーボタンを押すと、X-LAYからキレイな流曲線を描いてレーザーが発射され、ロックオンした敵を攻撃します。


そして、一度に多くの敵機をロックオンして破壊することで、レーザー1発で破壊できる敵の得点が高騰していくというのがレイシリーズのポイント。一度に8体の敵をロックオンして破壊した場合、8体目の敵を倒した時の得点はなんと1体目の128倍になります。


「レイフォース」は2Dのゲームですが、画面内に遠近の概念があるのが大きな特徴。例えば、以下の赤枠部分にいる赤い敵はX-LAYよりも奥で待ち構えています。この状態だとショットでは破壊できませんが、ロックオンレーザーであれば破壊可能。


この敵をロックオンレーザーで破壊せずにスルーすると、X-LAYに近づいてきて攻撃をしかけてきます。ロックオンは遠距離、ショットは近距離の敵を破壊するという風に、敵の位置に応じて武器を使い分ける必要があるというわけ。


また、ただの背景であるように見える敵戦艦にロックオンレーザーを撃てる場面も。「レイフォース」は2DのSTGですが、緻密なドット絵とシステムをうまく利用した演出によって、ゲームの世界に圧倒的な広がりが生まれているのが大きな特徴です。そして、敵の出現パターンは決まっているので、地形や敵の出現位置を覚えて攻略パターンを構築することが可能。「何度もプレイすればするほどうまくなる」というシューティングゲームならではの地道な達成感が得られます。


さらに、縦画面の「レイフォース」をアスペクト比16:9の横画面でプレイするため、左右の余ったスペースには「ガジェット」と呼ばれる情報ウィンドウが配置されており、得点やロックオン数、自機の強さ、ゲーム難度、BGMなどが表示されます。プレイ中にじっくり見る余裕はあまりないのですが、ゲーム中ではほとんど語られないストーリーや世界観に関する情報も表示されているので、目を通しておくとゲームへの理解度が上がります。


なお、「レイフォース」はアーケードゲームとして発表され、その後「レイヤーセクション」という名前で家庭用ゲーム機に移植されています。「レイズ アーケード クロノロジー」では、「レイフォース」のオプションから「SOUND」を選択し、「ゲームBGM設定」を「LAYER SECTION」に切り替えると、BGMをレイヤーセクション版に変更することができます。


また、「レイフォース」は画面を縦画面表示に切り替えることができるので、モニターを90度回転させることで、縦画面でのプレイが可能です。Nintendo Switchであれば、本体を縦に置くことでも縦画面プレイが実現できます。


◆第2作「レイストーム」
レイシリーズ第2作が1996年に発表された「レイストーム」です。前作の「レイフォース」が2D縦スクロールだったのに対して、「レイストーム」は3Dポリゴンを使った3D縦スクロールSTGとなっています。


「レイズ アーケード クロノロジー」には、アーケード版を移植した「レイストーム」と、高解像度版の「レイストームNEO-HD」の2種類が収録されています。NEO-HD版はアーケード版のグラフィックデータをHD化したものなので、画面比率はアーケード版と同じ4:3となっています。以下は「レイストーム」と「レイストームNEO-HD」の画面を比較したもので、中央のスライドバーを動かすことで画質の変化を見比べることができます。


「レイストーム」がどんなゲームなのかは、レイストームNEO-HD版のプレイを収録した以下のムービーを見るとわかります。

レイシリーズ第2作「レイストーム」レビュー、3D縦スクロールSTGで斬新かつ奥深いシステムが魅力 - YouTube


画面はアスペクト比4:3の横画面。


前作「レイフォース」では自機がX-LAY一択でしたが、「レイストーム」ではR-GRAY1とR-GRAY2の2種類から自機を選択することができます。R-GRAY1の武器はワイドショットと最大8体までロックオン可能なホーミングレーザーで、X-LAYとほぼ同じ。得点倍率は最大128倍まで。


そして、もう1種類の自機であるR-GRAY2は最大16体までロックオン可能な稲妻状レーザーを撃つことができるのが特徴。ロックオンが16体まででき、得点倍率は最大で256倍にまで達します。ただし、稲妻状レーザーの攻撃力はR-GRAY1のホーミングレーザーよりも低いため、R-GRAY2は「スコア稼ぎには向いているものの撃破性能はやや不足」という印象。


実際に「レイストーム」のR-GRAY1とR-GRAY2の武装がどう違うのかは以下のムービーを見るとよくわかります。

「レイストーム」の自機「R-GRAY1」と「R-GRAY2」の違いをレビュー - YouTube


「レイストーム」は前作「レイフォース」のロックオンレーザーシステムをそのまま受け継いでいますが、新たに追加された要素があります。例えば、1体の敵に全てのロックオンを集中させることで、絶大な攻撃力の「ハイパーレーザー」を放つことができます。


また、左上にある「SP ATTACK」というゲージがたまることで、スペシャルアタックを使うことができます。


スペシャルアタックを放つと、自機が一定時間無敵になり、画面内にある敵の弾がすべて消滅するので、使いどころが非常に重要。


2D縦スクロールSTGだった前作「レイフォース」と違い、3D縦スクロールになった「レイストーム」はやや斜めからの視点となっていて、ポリゴンで作られた地形や背景もあって操作には少し慣れが必要。それでも、前作よりも増えた攻撃手段によってプレイスタイルの幅は格段に広がり、戦略性が確実に高くなっています。3Dポリゴンになってもレーザーの美しさは健在で、何度も挑戦することでパターンを構築し、攻略を進めていく達成感も十分得られます。

なお、「レイズ アーケード クロノロジー」の「レイストーム」ではアーケード版のBGMだけではなく、プレイステーション版エクストラモードBGMのアレンジである「ノイ・タンツ・ミックス」も収録されています。切り替えるには、オプションから「SOUND」を選択し、「ゲームBGM設定」を切り替えればOK。


◆第3作「レイクライシス」
1998年に発表された「レイクライシス」は、レイシリーズ3作目。第1作である「レイフォース」のプロローグという位置付けで、「レイフォース」に登場したマザーコンピューター「Con-Human」の仮想空間に侵入し、Con-Humanの暴走を食い止めるというストーリーとなっています。


「レイズ アーケード クロノロジー」には、アーケード版の移植である「レイクライシス」と、高解像度版の「レイクライシスHD」が収録されています。以下の中央にあるスライドバーを左右に動かすことで、その画質の差を比較することが可能です。


以下のムービーが、実際にレイクライシスHDをプレイしてみたところ。前作「レイストーム」よりも3Dポリゴンによる表現力が上がり、複雑で硬派なSF的世界観をプレイしながらしっかりと味わうことができます。

レイシリーズ第3作「レイクライシス」レビュー、「侵食率」によってエンディングが変わる3D縦スクロールSTG - YouTube


画面はアスペクト比4:3の横画面。


「レイクライシス」の大きな特徴は「アーケードゲームなのにセーブ機能がある」というところ。英数字・記号4文字分で構成されるパスコードを入力することで、クリア状況を保存することができます。


前回のプレイと同じパスコードを入力すれば、前回クリアしたステージを選ぶこともできます。なお、ステージは5種類あり、自分で自由に組み合わせることもできます。


自機は仮想空間に接続する機器「WR(Wave Rider)」で、初期状態だとWR-01RとWR-02Rの2種類から選べます。WR-01Rの武装は「レイストーム」のR-GRAY1と同じで、ワイドショットと最大8体までロックオン可能なホーミングレーザー。


WR-01Rの武装は「レイストーム」のR-GRAY2と同じで、レーザーショットと最大16体までロックオン可能な稲妻状レーザー。


前作と同じく、1つの敵にすべてのロックオンを集中させると「ハイパーレーザー」を撃つことができます。


「レイクライシス」では、ハイパーレーザーに成功させると、左上にスコアと共に表示されるようになりました。ロックオンのしやすさは前作の「レイストーム」よりも上がっており、おおまかに照準を重ねるだけで敵をロックオンできるようになっています。


そして、右上に表示されている数字が「侵食率」で、この「レイクライシス」の肝。WRは仮想空間に接続している間、ずっとCon-Humanから侵食を受けています。


そのため、画面内の敵が多かったり敵を逃したりすると侵食率は上がっていきます。侵食率を下げるには、とにかく敵を倒すこと。特に、大量にロックオンして倒すと大きく下がります。


また、途中で出てくる大型の敵やボスを素早く倒すことで侵食率を大きく下げることが可能。ただし、侵食率が下がるほどゲーム難度が上がる仕様になっているので、敵を倒せば倒すほど敵の出現や攻撃が激しくなります。


ボスの攻撃も、前作よりもさらに激しくかつイヤラしくなっています。


一瞬を見逃すとやられてしまう網目のようなレーザーをぶっ放されることも。


プレイ状況によってステージや敵の攻撃が変わるので、「とりあえず敵の出現パターンや地形を覚えれば攻略できる」ということはなく、「レイクライシス」は3部作の中でも攻略パターンの構築が難しい印象。ただし、侵食率によってエンディングも変化することもあり、リプレイ性はかなり高いといえます。ゲームセンターのアーケード機ではなくNintendo Switchでプレイしているので、財布の心配をすることなく何度でも気軽にコンティニューできるのもいいところ。


「レイクライシス」は全部で5ステージで、5ステージ目は最終ボス「dis-human」との戦闘。


巨大なdis-humanの攻撃はとにかくプレイヤーへの殺意が高く、何度もやられてコンティニューを繰り返す羽目に。


実際にdis-humanにやられまくりながら奮闘する様子を以下のムービーで見ることができます。

「レイクライシス」の最終ボス「dis-human」にやられまくって四苦八苦 - YouTube


何度もコンティニューをしながら、ようやく撃破。果たしてどんなエンディングを迎えるのかは、ぜひ自分で確かめてみてください。


なお、「レイズ アーケード クロノロジー」の「レイクライシス」もアーケード版とは別にアレンジ版のBGMを流すことが可能。オプションの「SOUND」から「ゲームBGM設定」を切り替えることで、BGMを変更することができます。


◆「レイズ アーケード クロノロジー」は2人プレイも可能
レイシリーズはすべてアーケードゲームで、2人プレイが可能でした。しかし、アーケード筐体での2人プレイはスペースの都合上、かなりプレイしづらいものがあり、実際に2人でプレイできる機会はかなり少ないといえます。しかし、レイズ アーケード クロノロジーであればテレビ画面を共有するだけなので、ゲームセンターでは体験できなかった2人プレイをゆったりとプレイすることができます。

特に「レイクライシス」の家庭移植版は完全に1人用として制作されていましたが、「レイズ アーケード クロノロジー」の「レイクライシス」は本来アーケード版だと可能だった2人プレイもできるようになっています。そこで、実際に編集部員2人で「レイクライシス」をプレイしてみたところが以下のムービー。

「レイクライシス」を2人でプレイしてみた - YouTube


プレイする前は「ロックオンの奪い合い」になるかもと思いましたが、ステージが進むにつれて敵の攻撃が激しくなるので、ロックオンの奪い合いをしている暇はありません。とにかくショットやレーザーを2人で展開しまくります。「レイクライシス」は3Dポリゴンで演出が強化された分、前作に比べて敵の弾が見づらいこともあるのですが、さらに2人で弾やレーザーを撃ちまくるので、難度が上がると画面のカオスっぷりがすさまじいことに。


ボスとの戦いでは部位破壊が重要になるのですが、2人で同時に攻撃するので、1人でプレイするよりもサクッとボスを倒せる場面もありました。


以下は3面のボスを撃破した結果画面。なんとわずか30秒でボスを撃破したことで、侵食率が19%も下がり、クリア直後の侵食率は18.1152%となっていました。1人でプレイしているとここまで素早くボスを倒すことができなかったので、編集部員2人で「やはり人類の勝利か……」と喜びを分かち合いました。


◆その他の機能
「レイズ アーケード クロノロジー」では、クイックセーブとクイックロードが可能。ゲームセンターではゲームを始めたらゲームオーバーになるまで席を離れることができませが、「レイズ アーケード クロノロジー」のクイックセーブ・クイックロード機能を使えば、とっさの事態にも対応できます。クイックセーブを行うには、ポーズメニューの「QUICK SAVE」を選択すればOK。クイックセーブデータは複数保存できます。


保存したクイックセーブデータは「QUICK LOAD」から選択して読み込みます。


「READY?」の文字が出るので、データをロードしてからゲームが始まるまで数秒の余裕があります。


そして、Nintendo SwitchやPlayStation 4はオンライン対応端末なので、自分のスコアやリプレイをランキングサーバーに保存することが可能。ランキングサーバーは、ポーズメニューの「RANKING」から接続可能。


例えば以下は記事作成時点の「レイクライシス」の全国ランキング。


気になるプレイヤーのリプレイをダウンロードすることで、ランキング上位のプレイヤーのパターンや動きを学ぶことができます。


ゲームをやっていて「ここのボスはどうやって倒すんだ?」「このステージはどうやってノーミスでくぐりぬけるのだろう?」と疑問がわいた時、上位プレイヤーのプレイを見ることで何かしらのヒントを見つけることができるかもしれません。


さらに、ゲーム中に何らかの条件を満たすと、実績が解除されることがあります。ゲームの実績はタイトル画面かポーズメニューの「ACHIEVEMENT」を選択することで見ることができます。


取っていない実績の解除条件をチェックすることができるので、実績をゲームプレイの目標にすることができます。


「レイズ アーケード クロノロジー」はNintendo SwitchとPlayStation 4版がリリースされています。Amazon.co.jpでも取り扱われており、税込6118円から注文可能です。

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in レビュー,   動画,   ゲーム, Posted by log1i_yk

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