レビュー

7人の英雄が堕天使と悪魔の軍勢から世界を救う対戦型ボードゲーム「Eden’s Shadow」ゲーム準備&ルールまとめ


Midrash」や「Stella Monolith」、「Serviam」などのカードゲームをリリースしているDomina Gamesから、アイテムを駆使して戦力を増加し、知識の獲得を目指す対戦ゲーム「Eden's Shadow」が2024年5月2日(木)から販売されています。Eden's Shadowは「10年にわたるDomina Gamesの物語の集大成」とのことで、その触れ込みに恥じない圧倒的なボリューム感となっていたので、まずはEden's Shadowの紹介からゲームの準備とおおまかなルール説明をまとめてみました。

Eden’s Shadow - Domina Games
https://www.dominagames.com/edensshadow/

・目次
◆1:Eden's Shadowのパッケージと内容物紹介
◆2:ゲームの準備
◆3:ゲームプレイに重要な「魔導盤」の説明
◆4:ゲームの進め方
◆5:開始フェイズと支援フェイズ
◆6:勝敗を左右する「探索フェイズ」
◆7:次のラウンドに備える「拠点フェイズ」
◆8:ラウンド終了処理

◆1:Eden's Shadowのパッケージと内容物紹介
Eden's Shadowのパッケージはこんな感じ。


プレイ人数は1~4人、プレイ時間は30分から120分、対象年齢は12歳以上を想定。


内容物はルール説明書とメインボードが1枚、個人ボードが4枚。


魔導鉱石キューブが85個、賢者の石キューブが55個、プレイヤーディスクが24個、スタートプレイヤーマーカーが1個。


カードはキャラクターカードが7枚、初期アイテムカードが8枚、アイテム/探索先カードが31枚、最終決戦カードが1枚、悪魔の軍勢カードが6枚です。


キャラクターカードが以下。


初期アイテムカード


アイテム/探索先カード


アイテム/探索先カードの裏面には「Ⅰ:オーブオーブ」「Ⅱ:プレナミディ」「Ⅲ:アウラドーレ」と記されています。


最終決戦カード


悪魔の軍勢カード


そして、支援カードが105枚。


◆2:ゲームの準備
さっそくゲームの準備を整えていきます。まず中央に「Ⅰ:オーブオーブ」「Ⅱ:プレナミディ」「Ⅲ:アウラドーレ」に分けた探索先カードを裏にして並べ、「Ⅰ:オーブオーブ」の山札の上から5枚をめくり、隣に並べます。


メインボードを設置し、メインボード中央にある「魔導鉱山」の全ての枠に青色の賢者の石キューブを1つづつ並べます。


悪魔の軍勢カードの中から2枚を抜き出し、メインボードの下に並べます。この時、左から「第一軍勢」「第二軍勢」と呼びます。


並べた悪魔の軍勢カードの隣に最終決戦カードを配置。


続いて各プレイヤーは、好みのキャラクターカードを1枚選択します。説明書によると、「最初はゲルトルード、ヴィルランシア、ハルモニカ、ヴィクトリアの中から使用キャラクターを選択することをおすすめします」とのこと。


選択したキャラクターに対応する支援カードを15枚受け取り、裏向きにして重ねます。なお、支援カードの裏には各キャラクターのイラストが描かれているので、どの支援カードを使うか一目で判断できます。


また、青、黄色、黒、赤の中から好みの色の個人ボードを受け取ります。なお、個人ボードは「魔導盤」と呼ばれます。


初期アイテムカードとして各プレイヤーに「愛用の装備」と「大いなる意思」が配布されます。


また、魔導鉱石を7個、賢者の石を1個受け取り、自身の場に置いておきます。


さらに自分の色のディスクを6枚受け取り、メインボードの「戦力」「知識」トラックの「0」にそれぞれ1個ずつ置きます。残りのディスクは手元に置いておきます。


ゲームの準備を終えた各自の手元がこんな感じ。


以下は4人プレイの場合のゲームの場です。


◆3:ゲームプレイに重要な「魔導盤」の説明
Eden's Shadowは全4ラウンド終了時に最も「知識」が高いプレイヤーが勝利となり、各プレイヤーは知識の獲得を目指して探索を行いアイテムの取得や戦力の強化などを行う必要があります。そのためには魔導盤を成長させて自身の能力値と各種行動の回数を増加させることが重要です。

魔導盤にはそれぞれ「武力」「判断」「社交」「魔力」という4つの能力値があり、各プレイヤーは魔導盤に魔導鉱石や賢者の石を置いていくことで能力値を増加させます。


銀枠は魔導鉱石と賢者の石のどちらでも置くことが可能ですが、金枠に置ける石は賢者の石のみです。


石の配置は自分の手番中であれば任意のタイミングで行うことが可能。そのため、序盤で手番中にやることがなくても、置ける石を置いて成長を進めていくことが非常に重要です。


魔導盤には一部置ける石の条件が矢印で示されています。以下の画像だと、角丸枠の場所賢者の石を置くには、矢印で示されている通り、「判断」と「社交」の赤角枠の両方に石を置いておく必要があります。


◆4:ゲームの進め方
ゲームは全部で4ラウンド行います。1つのラウンドは「開始フェイズ」「支援フェイズ」「探索フェイズ」「拠点フェイズ」「ラウンド終了処理」の順番で進めていきます。4ラウンド目は、ラウンド終了処理の代わりに「最終決戦」というフェイズを処理します。この最終決戦フェイズはゲーム終了時の点数計算であり、この最終決戦が終了した時点で「知識」が最も高かったプレイヤーが勝利となります。

◆5:開始フェイズと支援フェイズ
各ラウンドの進め方は以下の通り。まずは全プレイヤーが自身の全カードを縦向きに戻します。これが「開始フェイズ」です。


続く「支援フェイズ」では、全プレイヤーが自分の支援カードの山札から支援カードを引きます。最初は山札の上から支援カードを2枚引くことができます。


支援カードの引き方は「判断」と「社交」を成長させると、より有利な引き方に進化します。


例えば、魔導盤に以下のように魔導鉱石または賢者の石が置かれている場合、山札の上から3枚引き、2枚選んで手札にして、残り1枚を山札の下に戻すことが可能です。


また、以下のように石が置かれている場合は、山札の上から4枚引き、2枚選んで手札にして、残り2枚を山札の下に戻します。


さらに、山札の上から5枚引き、3枚選んで手札に加え、残り2枚を山札の下に戻す場合の魔導盤が以下。


◆6:勝敗を左右する「探索フェイズ」
「探索フェイズ」では、スタートプレイヤーから順番に探索を行います。探索では「アイテムの獲得」「魔導鉱山の探索」「手番のパス」の中から1つ選び行動します。

初期状態では探索を行う権利が各プレイヤーに1回与えられていますが、以下のように魔導盤を埋めることで探索権利を増やすことが可能です。この場合、探索権利は3回となります。


・アイテムの獲得
メインボードの「戦力」トラックに置かれたディスクは、自身の現在の戦力を示しています。


探索先カードの左上に書かれた数字は獲得に必要な戦力です。この場合、自身の戦力が7以上であれば獲得することが可能です。


獲得した探索先カードは上下を反転させることで「アイテムカード」として扱います。獲得したアイテムカードは自身の場に並べておきます。


探索先カードが獲得されて空いた場には山札から1枚めくって補充します。


・魔導鉱山の探索
メインボード上の賢者の石キューブの左に記された数字は獲得に必要な戦力を示しています。例えば、「7」の賢者の石を獲得したい場合、必要な自身の戦力は7以上です。


一部の魔導鉱山には、賢者の石の獲得に成功した「報酬」が存在します。この場合の獲得報酬は自身の戦力と知識をそれぞれ「+1」できるというわけ。


・アイテムや魔導鉱山の探索に重要な「緩和条件」
特定のキャラクターやアイテムにはそれぞれ「属性」があります。属性はカードの右上に示されており、「武術」「魔術」「情報」「神託」「悪徳」「伝説」の全6種類。


一部のアイテムや魔導鉱山には「緩和条件」なるものが存在します。以下のアイテムでは緩和条件として紫色の「魔術」が記されています。


自身の手元に「魔術」の属性を持つキャラクターやアイテムがある場合、緩和条件を満たすことになります。緩和条件を満たした場合、獲得に必要な戦力が1属性につき5減少します。この場合、元の必要戦力は31ですが、緩和条件を満たしたことで獲得に必要な戦力は26にまで減少します。そのため、多くの属性を集めて緩和条件を満たすことが強力なアイテムや魔導鉱山の獲得への近道というわけです。


・手番のパス
探索権利がない場合や、獲得できるアイテムや賢者の石がない場合、自身の手番をパスします。

探索フェイズではこれらの行動を1プレイヤーにつき1回、最大4回実施します。その際、1回行動したら次のプレイヤーに手番が移り、それぞれの巡目で手番が回ってきた際に探索権利があれば探索を行います。


◆7:次のラウンドに備える「拠点フェイズ」
拠点フェイズでは、以下の「拠点行動」から1つ選んで実行することができます。
・魔導鉱石を2個獲得する「収集」
・戦力を2増加させる「鍛錬」
・手持ちのアイテム1枚を破棄する代わりに知識を3増加させる「交換」
・知識を2減らす代わりに賢者の石を1個獲得する「捜索」
・手番を次プレイヤーに渡す「パス」

拠点フェイズでの行動可能回数も、探索フェイズと同様、魔導盤を埋めることで増加します。以下の場合の行動可能回数は2回です。


拠点フェイズは探索フェイズと異なり、各プレイヤーが自身の行動可能回数分の行動を一度に実施します。一連の行動が終わり次第、次のプレイヤーへと手番が移ります。


◆8:ラウンド終了処理
拠点フェイズが終わったら、ラウンド終了処理を行います。第1ラウンドであれば、探索先カード裏面が「Ⅱ」となっている山札から4枚を表向きにして横に並べます。第2ラウンドであれば「Ⅲ」の山札から3枚を表向きにして並べます。つまり、探索アイテムの列を見れば、今何ラウンドなのかがわかるというわけです。


Eden's ShadowはAmazon.co.jpでも取り扱われており、記事作成時点で税込4950円で購入可能です。

Amazon | Domina Games Eden’s Shadow (1-4人用 30-120分 12才以上向け) ボードゲーム | ボードゲーム | おもちゃ

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
美少女姉妹が謎の古城に忍び込んで超難度ダンジョンを攻略する協力型カードゲーム「Lemures(レムレース)」レビュー - GIGAZINE

運命のカードに刻まれた数字を組み合わせて戦略的に数秘術と魔法を駆使するカードゲーム「Blade Rondo外伝 Cross Lords」プレイレビュー - GIGAZINE

王国の権力者に献上品や脅迫状を送りながら他を出し抜いて最高の商家を目指す対戦カードゲーム「Serviam」プレイレビュー - GIGAZINE

王女を守る騎士を率いて戦う「戦略」がモノを言う対戦型カードゲーム「Stella Monolith」プレイレビュー - GIGAZINE

「英知」の獲得を目指し1~4人で競い合うデッキ固定型カードゲーム「Midrash(ミドラーシュ)」プレイレビュー、戦略要素と運要素がバランスよく絡み合い初心者でも楽しめる - GIGAZINE

命と気力を削りながら不要な手札を廃棄して強力な遺物や悪魔で殴り合う対戦カードゲーム「DarkOne」プレイレビュー - GIGAZINE

建設カードの配置&記念碑の建造で勝利点の獲得を目指す美麗イラストなカードゲーム「Cultus(カルタス)」プレイレビュー、戦略の読み合いが勝利のカギ - GIGAZINE

・関連コンテンツ

in レビュー,   ゲーム, Posted by log1r_ut

You can read the machine translated English article here.